ありがとう!山と温泉

20120519富士山


富士山は巨大だった

山頂の火口の巨大さに感動!次回は火口の中に向かって滑るぞ! この写真はパノラマで横にかなり長いです。


6:15須走登山口ブルトーザー道1948m〜7:15スキーをはく2350m〜10:20本7合小屋(休憩)3140m〜11:20本八合目小屋(通過)3370m〜12:40九合目小屋(スキー担ぐ)3560m〜13:30山頂3713m(剣ヶ峰まで行かず)14:40〜16:40須走登山口
赤は登山青はスキー



これは行くしかないでしょう! 富士山が呼んでいる!


前日の夜到着。車中泊です。
そして夜明け前、日食の二日前、日の出の直前に新月が見えましたが、日の出と共に見えなくなりました。
山中湖の向こうから日が昇ります。
こんな素晴らしい景色を見ながら、登山準備を始めます。


振り返ると富士山がドーンとありました。
ピンク色に染まってます。
霜柱が出ていたので、気温は0℃くらいでしょうか?


食事をしてスタート!完璧な装備です。
太陽光でアイスバーンが緩む事を願い、ユックリとスタートします。
事前情報では、30分〜1時間程度、雪が見える所まで歩く必要がありあそうです。
登山道ではなく、ブルトーザー道から入ります。


いよいよスキーを履きます。
山頂が近くに見えるのですが。簡単に登れそうに見えるのですが・・・。
(大きな誤解でありました。)


本七合名で休息です。
快調に登り、高度を稼ぎますが、富士山は大きいです。


段々と斜面が急になっていきます。本八合目小屋を通過します。
空気が薄くなり、だんだんと息が苦しくなってきます。
ペースダウン。


ここで76歳の神様に出会いました。
体力もスキーも全然太刀打ち出来ません。
山スキーを教えて戴きました。そして山スキーのマナーも教えて戴きました。
有難かったです。今まで私の認識が甘かったようです。
来シーズン、守門岳にお連れする事を約束しました。


斜度がきつい上にアイスバーンになってきました。
危険なために、九合目の小屋でスキーを担ぎます。
私はアイゼンも履くことにしました。


すぐ目の前が山頂なのですが・・・
空気が薄く、呼吸が間に合いません。
ユックリと登ります。


山頂に到着!
神様と一緒でなければ大変な事になっていたと思います。


噴火口内に滑り降りたいと思ったのですが、時間切れでここで帰ります。
多くの滑った跡があります。登り返しが大変そう。


その前に腹ごしらえ。
メニューは怪しい韓国のカップラーメンと焼き鳥です。


少し犬の散歩。


3700mからのダイビング開始!
昨日は吹雪だったそうです。
5月19日でパウダースノー&アイスバーン。
とんでもなく危険なバーンでした。
スキーの神様に先導して戴ながら滑ってきました。
八合目付近の斜面の状況です。
 http://youtu.be/oALJkT5C0cc


雲が下から湧いてきます。
日本で一番広大なバーンです。
りゅうさんと神様のツーショット。


温泉は諏訪湖SAに入りました。
富士山周辺の温泉を知らず、諏訪湖まで来て入りました。
高速道路から降りずにすむ事と、無色透明ですが、とても温まる温泉です。

<富士山について>
1.天候は快晴。前日は吹雪。
2.5/19の須走口駐車場の早朝の気温は0℃程度。
3.駐車場付近は雪が無く、雪面まで約1時間程度歩行。
4.雪面について、下部はザラメ、上部はパウダースノー&アイスバーン。
    斜面の状況の動画⇒     http://youtu.be/oALJkT5C0cc
5.上部のアイスバーンはエッヂが立たない。斜度もキツク、広大なバーンのために転倒したら止まらずに加速していく可能性がある。
6.御鉢の中に滑っている人が多くいた。
7.山頂の気温はまだまだ氷点下。
8.下から見ると山頂は近くに見えるが、広大なために目の錯覚。上部は空気が薄く、登攀ペースがかなり落ちる。
9.スキーバーンは須走口からが一番良いと思う。


<山スキーについて>
1.自分の身は自分で守る。スピードは安全圏内に完全にコントロールする。(ゲレンデスキーとは違う事を自覚すること)
2.基本は、上級者の斜滑降・横滑り・ボーゲン(初級者の技術ではない)が出来る事。山スキーの最低条件。
3.ターンは丁寧に仕上げる。これが出来るとスピードをコントロールできる。カッコつけてはいけない。
4.アイスバーンはエッヂを立てるのではなく、横滑りさせることが大切。
5.カービングターンはゲレンデ等の整地された場所で行う技術。
6.山スキーでは、ターン後半に谷スキーをしっかりと押さえ、その反動を使いボーゲンの要領で山スキーの内エッヂに乗り換え、足を切り替える。完全にスピードをコントロールする。
7.行動時間を厳守すること。富士山の場合、遅くとも13時には下り開始。事故が起きた場合、15時以降になるとヘリが飛ばない可能性がある。
8.食事はシンプルに。行動食として取ること。
9.今回教えて戴いたスキー技術で、ターンのタイミングがとても取りやすくなった。新雪・アイスバーンミックスでも強い滑り。下記写真がタイミングの瞬間。


<次回の富士山について>
1.日程は5月下旬か6月初旬。上部のアイスバーンを出来るだけ避けるため。
2.山頂で宴会はやらない。超シンプル軽量装備に徹する。
3.行動開始時刻は出来るだけ早く。お昼には山頂をスタート出来るようにする。
4.御鉢ダイブは富士宮口登山口を暗いうちから出る必要がある。剣ヶ峰横から標高差200m程度。登り返しで1時間以上かかる。写真。