「須田小『グ-パー体力向上+α』物語」

子供の成長には教育環境の整備が第一という考えに基づいて、図書館の整備やビオトープの新設に取り組んでいます。そして、3つ目の教育環境の整備の目指すものは「体力向上」です

学校では、毎年体力テストを実施し一年間の子供の体力向上の姿を分析・以後の指導に生かしています。運動会が終わる6月頃に実施しています。その結果を見ると、どの子供も向上している。が、全国平均と比較した表に整理指定すると「マイナス」、つまりは向上していないという不思議な現象に驚かされました。

 

 

 

 

大雑把に言えば、上のようなグラフになると思えば分かり易いと思います。

確かに須田小の子供たちの体力は向上している。しかし、全校の子供の体力はそれ以上に向上している。

そこで、体力向上のための視点として、日常性と簡便性と遊び性の3つです。

日常性・簡便性…子供の体力の向上の取組は日常の積み重ね、つまり「積小為大」(日々の小さな努力の積み重ねが多きな成果をもたらす)です。

平成28年度末(平成29年1月)から、朝の学級活動を中心に「グーパー体操」(手のひらをじゃんけんのグーパーの形に繰り返すこと)を始めました。選考事例があります。福井県の取組です。福井県の子供たちも体力不振が課題となっていました。そこで全県を挙げての「グーパー体操」を始めました。結果は数年後に表れました。体力テストの結果を押し上げました。

グーパー体操による「握力」の向上は、他の運動能力とも関連性があることが、平成28年12月に開かれた学校保健委員会の指導者(学校医師)より指摘されまたことが大きな後押しになりました。

ボールを投げるにしても、走るにしても、手をぎゅっと握る力が無いと力を出し切れない。

 

 

 

 

(平成28年12月14日 学校保健委員会)(平成29年1月~グーパー体操)

遊び性…学校生活の中で、遊び感覚で体力を向上させるため始まったSAKURADAカップ

子供の握る力・俊敏性、そして体幹を鍛えるものとして、休み時間の遊び-ドッジボールに目を付け、平成28年2月にSASUGADAカップ(須田小ドッジボール大会)が始まりました

 

 

 

 

平成29年3月~)(平成30年7月~

遊び性…体育館わきにール投げ遊び用ネットの設置

レベル1…推定飛距離は15m
一番近い距離ですが、ここからくす玉を当てるくらいの勢いでボールを投げることができれば、
ソフトボール投げの小3男子平均・小5女子平均の記録となります。
レベル2…推定飛距離は20m 小4男子平均・小6女子平均以上
レベル3…推定飛距離25m 小6男子平均程度・中学生レベル

 

 

 

 

(平成30年8月完成)

 

 

 

スポーツテスト結果にみる体力向上

平成30年6月

 

 

 

今後の課題は持久力!

子供達の持久力の向上のため、平成30年度の育友会環境整備作業では、サーキットコースの一部を整備していただきました。緩やかな上り傾斜を入れた120㎝幅40mのコースができました(5月)。ところが、その後の大阪での地震による事故で、コンクリ-ト塀の撤去とフェンスの設置で、コース幅が約半分に狭まりました。

「耐える・苦しい」イメージが先行しがちな『走る』運動に、「爽やかさ・楽しさ」イメージのコースを創りたいと思います。そのため、雪解けを待ち、拡幅工事(60cm幅→120cm幅、40m直進上りコース)さらに、旧教員住宅裏を回り込み、サクラの木の下からグランドに戻るアップダウンコースをまず新設します。

フェンス工事の際に出た残土をグランド脇に山積みにしてもらいました。まずは、この土を再利用します。
※一部、コース整備に使いました(平成30年11月中)

平成31年度は、ビオトープの中に佇立する像「二宮金次郎」さんの「破天荒」な実行力を、須田小の教育環境の整備にも発揮できる年にしていきたいと思います。そのためには、PTA育友会との連携が欠かせません。