今、何故「ふるさと・須田」学習

高野辰之作詞・岡野貞一作曲による文部省唱歌「ふるさと」

「うさぎ追いし~」の出だしではじまる曲です。

この曲は、1914年(大正3年)の尋常小学唱歌の第6学年用として発表されたものです。

それから100年以上の時が立ち、この曲への価値付けが大きく変わろうとしています。

100年前は、都会に出て勉学を収め立身出世をして(故郷に錦の旗を飾る)、引退後は ふるさとにまた戻ってくるというストーリーです。

時代は流れ現在は、この「ふるさと」の3番目の歌詞の一部に変化をもたらしています。

「こころざしを果たし」から「こころざしを果たし」へ

地方創生の時代、地方の発展のために何が出来るか模索し挑戦する時代です。その担い手になるのが若者です。そして、その芽が子供たちです。

自分のふるさと、須田のことを知ることは大変価値があります。

単に、都会とふるさとを比べる考え方は「横軸思考」です。違いを比較するものです。こころざしを果たすのは「都会」で、果たした後に帰るのは「ふるさと」という発想で、横に並んで対立している考え方です。

これに対して、「縦軸思考」とは、「ふるさと」をどのような人がどのように維持・変化・発展させてきたか、時間の縦軸で、ふるさと自体を学びます。

この「時間の縦軸」思考がキーワードです。

学校便りで紹介した、3年生の「須田の梨作り」や5年生の「須田の米作り」、紹介予定の6年生の「須田と戊辰戦争」は、そのことを学ぶのに最適な学習です。目の前の「ふるさと」須田は、人々のたゆまぬ努力と長い歴史の積み重ねで成り立っているという事実がつながって、「須田」が「ふるさと」になります。この両者をつなぐ学習があるからこそ、「ふるさと・須田」になります。だから、中点(・)を打っています。その役目をするのは教師です。

 

 

 

 

3年        4年        5年       1・2年