ひっきーちゃんとひきざん名人に!~1年生算数

1年生の算数「ひきざん」の学習を見にいきました。

今日の学習は、教科書を基にしたアニメーション教材(パワーポイント)を見ながら、子供たちはお話づくりをします。

(子供)「ケーキが4つありました。ひっきーが、1つ食べました。のこりはなんこでしょうか。」
子供は、思い思いのお話をつぶやきます。(お話を作りながら、問題内容をつかみます)

(先生)どうやってかんがえようかね。(学習方法、学習ツールを意識させます)
「指を使う」「おはじき」「(ノートに)○をかいて」・・・

!!確かに、子供たちの中には、「4-1=3」という式ですれば・・・ということを口にする姿も見られます。これにすぐ乗れば、確かに授業は「スムーズに」進みます。でも、子供の考え方は広がりません。

◆大発見!「減るから引き算!?」◆

上の問題を「4+1」だよ、と言った子供がいました。
担任は、これを否定せずに、他の子供たちに問い返えします。
(子供)「4ー1」だよ。
これに対して、(先生)「どうして、ひく、なの?」
(子供)減るから。

ほとんどの子供がうなづき納得しかけたところに、「ひっきーへってい(4から1つ)」という、つぶやきが聞こえてきました。目から鱗でした。このつぶやきが、これからの学習にも生きてきます。

と言うのは、ひき算は「へるだけ」の計算ではないからです。先ほどの子供の「ひっきーはへっている」は、例えば、「ケーキを食べる」ような純粋に減る場合はイイですが、「お花を友達にあげる」のように全部合わせれば「変わらない」場合もあるからです。でも、始めの数(ひっきーがもっている数)は、減っていることを押さえていれば、子供は「自分の考えを広げる」ことができます。

★単純に「ひき算は、数が減る計算」ととらえてしまうと、後で子供は大混乱します。
引き算には、「のこり」を求める「求残」、「全体の中の部分」を求める「求部分」「違い」を求める「求差」があります。立式すれば等しい表現になりますが、そこに至るまでの思考(3つのひき算、外部サイトへ)は全く違うからです。
「式の表記の仕方(知識)」は「教える」! でも、「そこに至るまでの思考(思考・判断)」は「考える」!ことが、とっても重要です。

◆学習のまとめの問題で、お話づくりをすると、その子その子の考えの背景が・・・

ゲームソフトを5つもっています。そのうち、3つをお母さんにぼっしゅうされました。のこりは…。(早く返してもらえるといいですね。)