1年間の体力測定~6月実施のスポーツテストの目的

須田小学校の子供たちの体力の実態

向上傾向:にぎ(握力)・なげ(ソフトボール投げ)・と(立ち幅跳び)
要・改善:はし(50M走、20Mシャトルラン)・まげ(体位前屈)

その他、素早さ(反復横跳び)・筋力(上体起こし)も、改善が必要なものです。確かに、体力テストの項目の成績だけで、体力全体を評価することには限界はあります。それぞれの評価項目はお互いに関連し合っているので、総合的に高めることが重要です。しかし、限られた体育の授業時数や地域での遊び環境を考慮すると、指導内容の焦点化(る・る・ぶ・る)やバランス化(体育授業の中に、組み合わせた運動を入れる等)が求められます。

平成30年度の結果(学校だより10号より)

子供たちの実質的な伸びを図る「ものさし」

一人一人の子供個人レベル(1年間の体力の伸び率)で見ると、明らかに伸びています。この「伸び」には、2つの意味があります。1つ目は「自然な伸び」です。例えば、1年生が2年生になるまでに、身長や筋力など「自然な成長」が見られ、それに伴って体力も「自然な伸び」を示します。ですから、単純に昨年度と今年度のスポーツテストの結果(単純な記録)の比較では成長を確かめることはできません。そこで、須田小学校では、2つ目の「実質的な伸び」を確かめるための「ものさし」を設定しました。それは、体力テストの「得点」を利用するものです。体力テストは、その記録(握力20Kgや10.3秒などの生の記録)を、「得点換算表」を使い、「得点」に換算して、「総合評価」(年齢による5段階)を決定します。この「得点」を前年度と比較して、次のように判定して、指導改善の目安にしています。

■1倍以下:体力低下が見られる
■1.1倍 :体力向上が見られる(自然な伸び、県や国の平均以下です)
1.2倍以上:体力向上が著しく見られる(実質的な伸び、県や国の平均以上です)

※「る・る・ぶ」運動の日常化のための運動環境
~握る(グーパー体操)・投げる(ボルト投げ)・跳ぶ(ケンケンパ・コース

※もう一つの「る」運動の日常化のための運動環境
~走る(サーキット・コース