平成の最後の3学期終業式

元号と西暦の2つの「時」の表し方をもっている日本。文書表記で、この二つをどちから一つにまとめようとする動きもあったそうですが、時間のかたまりを意識しやすい元号と、時間のつながりを意識しやすい西暦は、どちらも言い面があり決められるものではなかったようです。

そして、平成年度も今年の4月末をもって、新しい年号に引き継がれます。つまり、今日の3学期の終業式が平成年度最後の終業式となります。時間は切れ目無く続いていきますが、一つの節目を強く感じさせられます。

今日の終業式で話したことを全文掲載しました。この一年間の子どもたちへのメッセージと、新しい年度への願いを短くまとめてみました。また、生活指導主任からは、新年度に向けての心構えを、引退を表明したイチロー選手の話と重ねた話がありました。

 

 

 

 

平成30年度 3学期終業式

3学期も素敵なことがたくさんありました。そして、今日までの平成30年度の一年間もそうです。例えば、たくさんの本を読みましたね。調べてみると、全校で10,592冊です。重ねると、76mくらいの高さになります。あまり上手いたとえになりませんが、須田小学校を、7つか8つ重ねたくらいに高さになります。加茂市の中で一番高い高い建物です。みなさんが一年間かけて読み上げたものです。みなさんが一番よく読んだ本の種類は、物語です。文学ともいいますが。

物語には、主人公がいて、その周りにたくさんの人や出来事がおきます。ハラハラ、ドキドキ、ワクワクするから読むわけです。そして、主人公は、最初とは違う主人公に成長している、それが物語に共通する流れです。

さて、みなさん一人一人が、須田小学校物語という、お話の中の主人公として、この一年間、様々な経験を積み、在るときは、やったーとわくわく喜び、在るときは、しまった、とドキドキしてきました。運動会、マラソン大会、文化祭、6年生を送る会、その他、それぞれの学年が特別に経験した行事、例えば、加茂農林高校での動物との触れ合い、スーパーマーケット見学、水道施設見学、自然教室、修学旅行などなど、たくさんの出来事がありました。みなさんは、一人一人それぞれの物語の中の主人公として、成長しています。主人公本人なので、なかなか自分のことは気が付かないかもしれません。でも、大変身をしています。

どれだけ成長したか? 友達に聞いたり自分で振り返ったりして、新学期、入学までに、それを自分の言葉で短く言えるように準備しておいてください。それが、みなさんの4月からの新しい物語の主人公としてのスタートになります。こつこつ努力家、チャレンジャー、人と人の心をつなぐ人、心に背筋のある人。どれも素敵です。

何もできなかったと思う人がいるかもしれません。それは、これからハラハラ、ドキドキ、ワクワクが始まるページにいると思います。4月から、失敗を恐れずチェレンジして、物語を進めてください。だいたい、失敗してピンチにならない物語なんておもしろくありませんからね。

休み中は、家の人の手伝いをしっかりやり、地域の人たちににっこり挨拶をして、ドライバーの人に笑顔でぺこりをする「感謝の気持ちと心の余裕をもって」交通事故に気を付けて生活してください。