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01.血圧ってなんだろう?

 二本の約3600万人が高血圧と言われており、60歳以上の方では50%程度の方が高血圧状態と考えられています。今日は血圧について一緒に考えてみましょう。まず、最初に血圧とは何なのでしょうか?人間の心臓は、ポンプのように収縮と弛緩を繰り返して全身に血液を送り出しています。この際に心臓から送り出された血液が、血管(動脈)の内側に与える圧力のことを血圧と言います。水道管の中に水圧があるように血管内には血圧内には血圧があるわけです。血圧の単位としては、血圧測定器の水銀柱(皆さんのご覧になったことがあると思いますが)の高さを示す「mmHg」が用いられています。
 血圧は、常に短い間隔で上昇と下降を繰り返しており、
#心臓が収縮して一番強く血液を送り出す時の血圧を収縮期血圧
   (最高血圧)
#心臓が拡張している時の血圧を拡張期血圧
   (最低血圧)

と言います。血圧は、心臓から近い部分の血管では高く、手足などの末梢血管では低くなります。

 それではなぜ血圧は上がるのでしょうか?血圧は心臓が押し出す血液の量と血管の広さで決まってきます。心臓が送り出す血液の量が多いほど、また血管が狭いほど血圧が高くなります。激しい運動の際には、心臓が送り出す血液の量は通常の3倍にもなると言われており、その分血圧もあがります。逆に寝ている時は心臓が送り出す血液の量も少なくなり、血圧は低下します。そのほか緊張や興奮したりすると血管を収縮させる交感神経が緊張する為に血圧は上昇します。このように、血圧は生理的に必要に応じて変動している訳ですが、それが一定の限度を超えて持続的に高くなる場合を高血圧というわけです。この持続的に高くなるということが、病的な高血圧の特徴です。このような病的な高血圧の原因としては、一つは、原因となる病気があるためにおこってくる「二次性候血圧です」。しかし、はっきりと原因がわかるものは全体の5〜10%で、あとの90%程度はいろいろと検査を受けてもはっきりとした原因のわからない「本態性高血圧」です。本態成功血圧は、もともと血圧が高くなりやすい素因に、さまざまな誘因が加わって起こると考えられています。明らかな遺伝形式などはわかっていませんが、両親のどちらかが高血圧の人は、半分以上の確率で高血圧になるといわれています。このような遺伝要因に運動不足、肥満、喫煙、ストレス、塩分の取りすぎなどの環境要因が加わると、高血圧発症の危険は一層高まります。そして、高血圧を放置しておくと、大きな自覚症状のないままに動脈硬化が進行し、脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)や虚血性心臓病(狭心症や心筋梗塞)を発症する確立が高まるのです。別表に日本高血圧学会の血圧分類を示しますので、自分の血圧をもう一度チェックしてみましょう。

表.成人における血圧値の分類

分類
収縮期血圧
 
拡張期血圧
至適血圧
120未満 かつ 80未満
正常血圧
120〜129 かつ 80〜84
正常高血圧
130〜139 または 85〜89
軽症高血圧
140〜159 または 90〜99
中等症高血圧
160〜179 または 100〜109
重症高血圧
180以上 または 110以上

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