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ワイン最新情報


ワインについての色々な最新情報を掲載

引用元
  フランス食品振興会http://www.franceshoku.com/


【ワイン委員会インフォメーション】

ボルドー・ヴィンテージ2003 (ボルドーワイン委員会)
Bordeaux::vers un millesime 2003 “exceptionnel”, sauf imprevu
(C.I.V.B.)
ボルドーの2003年ヴィンテージは、これからよほどのことがない限り、「素晴らしい(exceptionnel)」ものとなるであろう。ぶどうの樹はよく生長し、乾燥した天候のおかげで、収穫は例年より10日ほど早まり、白は8月末、赤は9月10日頃から始まる見込みである。ボルドーの著名なエノロゴDany Rolland氏によれば、今年のぶどう樹の生長は、1982年に似ていて素晴らしく、7、8月が暑く、十分な日照に恵まれたので果房はよく乾燥しているという。 (7/25)
AOCコート・デュ・ローヌに新しい表記(ローヌワイン委員会)
Les Cotes du Rhone vous facilitent le choix… (InterRhone)
消費者がもっとわかりやすくワインを選べるように、ローヌワイン委員会では、AOCコート・デュ・ローヌのワインについて、「フルーティなタイプ」と、「コクのあるタイプ」の2つの表記を2004年から始める。「フルーティなタイプ」は赤地に白文字の「selection fruitee」、「コクのあるタイプ」は黒字に白文字の「selection corsee」と書いたシールを、各ボトルのラベルの下に貼付する。「フルーティなタイプ」は、滑らかで飲みやすく、食前に飲んだり、鶏肉、ソーセージなどに合う。また、「コクのあるタイプ」は構成がしっかりしていて濃い色をしたワインで、グリルしたりソースをかけた肉や、香辛料の効いた料理に合う。対象はAOCコート・デュ・ローヌ(地域名AOC)のみ。(実際のラベルのサンプルは、http://www.vins-rhone.com/actu/france.aspでご覧いただけます。)
247シャトーを「クリュ・ブルジョワ」に認定(ボルドー商工会議所)
247 Chateaux classes <<Crus Bourgeois du Medoc>>
 (Chambre de Commerce et d'industrie de Bordeaux)
 1932年に初めてメドックのクリュ・ブルジョワが認定されてから71年。このほどクリュ・ブルジョワの見直しが行われ、490の生産者が申請し、247のシャトーが認定された。このうち、9生産者がクリュ・ブルジョワ・エクセプショネル、87生産者がクリュ・ブルジョワ・シュペリュール、151生産者がクリュ・ブルジョワに格付けされた。2003年のヴィンテージより適用される。
対象ワインはAOCメドック、オー・メドック、リストラック、マルゴー、ムーリス、ポイヤック、サン・テステフ、サン・ジュリアン。

 審査は18ヶ月にわたり、ボルドー商工会議所がジロンド農業会議所、ボルドー・グラン・ヴァン連盟、INAOの地域委員会とともに格付け委員会を組織し、審査団には、ボルドーやジロンド、南西地方のワイン&スピリッツ・ネゴシアン組合、ボルドーの醸造学部、クリュ・ブルジョワ組合、ジロンド・ワイン仲買人組合なども参加した。
審査にあたっては、テロワールや品種の性質、ぶどう栽培、醸造の管理、瓶詰めの環境、ワインの品質の一貫性、クリュの名声、ワインの官能検査などである。

今回の認定は、官報発行日から12年有効である。生産者リストは以下で。
 http://japon.vins-bordeaux.fr/2002/news/000058news.html




【シャンパーニュを襲った雹(ひょう)を伴う雷雨による大被害】
                                               (シャンパーニュ委員会)
                                                  Champagne:la grele (C.I.V.C.)

 6月初めの数日間、シャンパーニュ地方のぶどう栽培地が次々に非常に激しい雹に見舞われた。
6月4日の夕方、Dormans, la Montagne de Reims, Cernay-les-Reims, Taissy, Montbre, Trois-Puits, Chameryの各地で、200ヘクタールが破滅的な霜害の後、さらに雹に見舞われて落葉した。
6月8日、Villenauxeは既に霜害がひどかった上に、雹に見舞われ、20余ヘクタールが収穫をのぞめなくなった。
6月10日の日中、Vallee de la Marneの右岸と、Vallee de l’Ardre のMont Saint PereからFaverollesにわたって、例をみない激しい雹に見舞われた。
Passy-Grigny, Champvoisy, Saint Gemme, Lagery, Brouillet, Tramery, Coemyが被害を受けた。雹の大きさは2cmから5cmにおよび、屋根や窓も被害を受けた。350ヘクタール余のぶどうがほとんど落葉し、収穫ののぞみは壊滅し、枝は痛み、裂かれ、ひきちぎられるという例をみない大被害をこうむった。
あわせて560ヘクタールが雹による壊滅的大被害を受けたことになる。




【フランス情報・酷暑/Canicule】
                       

 酷暑が長引かなければ2003年は良いヴィンテージ
Vin:un bon millesime 2003 si la canicule ne persiste pas
 Onivins(全国ワイン同業者連合会)によると、2003年は良いヴィテージだが、現在の猛暑が続くと、収穫量は減少するという。具体的な収穫量を現在予測するのは難しいが、92年や00年よりも減少し、01年の5千5百万hlに近い、平均的な収穫量ではないかと記者会見で明らかにした。
 4月中旬、シャンパーニュやボージョレーを中心に霜の被害があった。その後開花は5月下旬に始まり、気温が上昇したおかげで均一に広がった。しかし6月初めから続く猛暑により、激しい雷雨や雹を伴う危険がある。
シャンパーニュでは、500haが6月初めの雹の被害を受けた。収穫量は例年の半分程度と見られている。しかし、ヴァン・ド・レゼルヴを使うことで、需給関係の緊張はある程度抑えられるとしている。
ブルゴーニュの2003年は早熟で、収穫量は平均的なレベルと予想されている。
ピュリニィやムルソーなどは何度か雹に見舞われた。
アルザスとジュラでは、バ・ランやアルボワを中心に雹や雷雨に見舞われ、収穫量は平均的なレベルと予想されている。
 一方、ローヌ・アルプ地方の2003年はすばらしく早熟な年で、収穫量は前年並み。8月20日ころからの収穫開始を予想している。
同様にロワールも順調にすすんでおり、前年と同様の収穫量が予想されている。アキテーヌとシャラントでは、局地的に雹に見舞われ、6月20日から22日までは40度に達する猛暑となった。6月24日の雹により、リブルネ地域とアントル・ドゥー・メールにわたる6,000haの収穫量の40%〜100%が被害を受けたが、アキテーヌの収穫量は850万hl程度と予想される。
ミディ・ピレネーでは、02年の20%増の約280〜290万hlと予想される。
ラングドック・ルーシヨンのぶどう樹の成長は前年より約1週間早く進んでおり、収穫量は01年と同様の1800万hlと予想される。
プロヴァンス、コート・ダジュールでは、花穂の着生が良くすすみ、収穫量は5百万hl程度と予想される。
コルシカ島では、他地域と同じく、これからヴェレゾン(ぶどうの色づき)の間に雨がふれば、平年並みの41万hlが予想される。(7/3、AFP)




【コンクール・デ・ヴァン・デュ・シャブリ】
                    (ブルゴーニュワイン委員会)

第17回目コンクール・デ・ヴァン・デュ・シャブリの結果
    Petit Chablis 2001
       金賞:domaine de la Motte, La Chablisienne
       銀賞:domaine Denis Pommier
       銅賞:domaine du Colombier, domaine Chevallier, Yvon Vocoret
   Chablis 2001
       金賞:Olivier Savary
       銀賞:domaine de la Motte, Eric Dampt
       銅賞:La Chablisienne, domaine des Airelles
  Chablis premier cru (右岸) 2001
       金賞:domaine William Fevre (Fourchaume)
       銀賞:domaine de Chantemerle (Fourchaume)
       銅賞:domaine de la Meuliere (Fourchaume)
  Chablis premier cru (左岸) 2001
       金賞:domaine William Fevre (Montmains)
       銀賞:domaine Barat(Cote de Lechet), Lamblin et Fils (Beauroy)
       銅賞:domaine Pinson (La Foret)
  Chablis grand cru 2000
       金賞:domaine Long-Depaquit(Les Clos)
       銀賞:domaine Gerard Tremblay (Vaudesir)
       銅賞:J.Moreau et Fils (Bougros)




【ポリフェノールを多く含むシャルドネワイン誕生】

リスベラトロールがガン細胞の成長を抑える
白ワインは、循環器系疾病に対し、赤ワインよりも効果が少ないと考えられてきたが、赤ワインの醸造技法を応用することによって、白ワインのフェノール類の含有量が増加することが発表された。
モンペリエ大学薬学部のPierre-Louis Teissedre教授によると、シャルドネのワインについて、およそ10日間のマセラシオンしたものは、何もしないものよりもポリフェノール含有量が5倍に増加したという。このワインは、赤ワインに比べるとポリフェノールの量はやや低めだが、抗酸化作用はほぼ同レベル。タンニンの量は、赤ワインの種類にもよるが、このワインの方が多いという。
糖尿病にかかったねずみにこの白ワインを飲ませたところ、抗酸化力が通常レベルに戻った。しかしこの試験では、このワインが循環器系の病気のリスクを減少させるかどうかは、はっきりとしなかった。Teissedre教授は、一日にグラス1-2杯このワインを飲めば、糖尿病患者の酸化ストレスを減らすことができるだろうと述べている。
この研究は、Domaines Virginie-Castelが、ポリフェノールを多く含む白ワインを開発したいとして、モンペリエ大学に相談し、開始されたものだが、Domaines Virginie-Castelでは、今後このキュヴェを製品化する。




【ワインがガン細胞の成長を抑える】

リスベラトロールがガン細胞の成長を抑える
ディジョン大学のノルベール・ラトリュフ教授らは3月、ブルゴーニュワインに特に多く含まれているポリフェノールの一種、リズベラトロールがガン細胞の成長を抑え、場合によっては死滅に追い込む力があると発表した。
さらに、イギリスのライセスター大学ジェリ・ポッター教授がこの程、リズベラトロールがどのように作用するかを解明した。
この研究によれば、リズベラトロールはピセアタンノールというガン細胞に有毒な物質をだし、ガン性腫瘍の中にある酵素を変化させ、死滅させると言う。
(ブルゴーニュワイン事務局)



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