HOME > 基本方針

一般社団法人 加茂青年会議所
 2022年度 理事長所信

2022年度理事長 市川 裕

 ふと思いついたときに、生まれ育ったこのまちを歩いてみれば、四季折々の美しい風景と、懐かしい思い出が、日々に追われ疲れた心を、いつも穏やかにしてくれます。そんなこのまちが、いつまでも続けばと、切に願うものであります。

(一社)加茂青年会議所は、昭和40年に設立以来、常に時代を先駆けこの地域と共に運動してまいりました。その歴史は時代に即したまちづくり運動に始まり、まちの未来を担う青少年育成事業、さらには度重なる災害に対しての復興や支援など多岐にわたり、今日の青年会議所運動に大きな影響を与え道しるべとなっております。我々は先輩諸氏の思いを受け継ぎこの地に根差した存在として継続的に発展していかなければなりません。

 今日、日本の社会状況を見ますと、止まらぬ少子高齢化と労働人口減少、好転を見ない経済成長やエネルギー事情、今なお脅威にさらされている安全保障問題等、行く末に不安を感じざるを得ません。IT革命やAI技術の発展による産業構造の変換は人々に物質的な豊かさをもたらしつつも、精神的なゆとりが薄れてしまっているように思われます。さらに世界的に猛威を振るったコロナ禍は経済縮小や産業構造を大きく変化させる要因となり、それらは我々の住み暮らすこの地域に対しても大きな影を落としてしまいました。

 目まぐるしく変わる社会情勢における我々青年会議所の在り方とは、そして存在意義とは何でしょうか。時代は何を欲しているのでしょうか。それは困難が訪れるたびに幾度となく自問自答してきた我々JCが、その都度、英知と勇気と情熱をもって、一歩を踏み出さんとしてきた確固たる意志の力ではないでしょうか。希望をもたらす変革の起点として、困難であろうとも立ち向かわんとする思いの力ではないでしょうか。今を憂うだけに留まらず、明日のために種をまく。脈々と受け継がれてきた熱い思いは今もなお我々Jayceeの心に刻まれ内包しています。一人の思いでは決して強くはないかもしれないですが、切磋琢磨し、時には支え合いながら共に突き進むことができる。それが我々加茂青年会議所であると信じています。この地域の中にあって、周りに流されず、それでいて地域と調和し躍動する唯一無二の存在となるべく、共に歩んでまいりましょう。

 私は加茂青年会議所に入会以来、先輩の皆様、現役の同志、そして経験させていただいた数々の青年会議所運動から、多くの学びと感動をいただきました。皆様からいただいたその一つひとつが今の私を形作り、今ここに立っております。深く感謝を申し上げ、ご恩に報いるためにも誠心誠意、邁進してまいります。私たちは、縁あって同じ時を共にする青年経済人ですが入会に至った経緯や心持ちは異なります。入会を決意したあの日あの時の決断を誇れるよう、共に地元を、そして加茂青年会議所を私たちの思いの力で盛り上げてまいりましょう。

 


加茂JCの魅力や原動力の根幹は会員にあります
会全体で会員拡大に取り組み加茂JCを盛り上げましょう

 

 
 現在、全国的に青年会議所の会員減少が進んでおり、会の存続が危惧されている中、加茂JCにおいても他人ごとではなく、今も最重要課題として取り組まれております。元来、青年会議所は能動的に活躍できる場を提供する団体としてこの地に存在してまいりました。「人は人によって磨かれる」という言葉の通り、多くの人材が所属すれば、多くの気づきを得ることができ自己成長する機会に恵まれます。また、同じ思いを持った者同士が多く集えば、会員相互で支え合いながら大きな問題にも立ち向かうことができ、事業を通して地域に貢献することもできます。しかし会員の減少は、会としての魅力やその事業規模を縮小させるどころか、LOMの存在意義を脅かすほどの多大な影響を及ぼします。加茂JCが抱えているこの危機的状況に歯止めをかけるべく、引き続きLOMの最重要課題として取り組む必要があります。

 加茂青年会議所は創立以来、多くの人材が所属し、様々な事業を実践することで個々の成長を促し、地域の未来を担う人材を輩出してまいりました。我々現役世代も所属しながら数々の事業を通して、得難い経験やかけがえのない友情を育んでおります。この貴重な体験を伝えることができるのは、まさに我々現役メンバーをおいて他にありません。会員拡大運動における様々な役割を、会のメンバー一人ひとりが担い、組織だって計画的に行動してまいりましょう。そして継続的に地域に住み暮らす若者に語りかけ、多くのメンバーを迎え入れ、加茂JCを盛り上げてまいりましょう。



未来を生きるこども達の心を育むため
感性を育て心豊かにする体験型事業を行いましょう

 
 10年後の未来、こども達が大人になっているころ、社会はどのようになっているでしょうか。SNSの発展やAI技術の進歩により、こども達を取り巻く環境は劇的に変化しております。そんな未来に向けてこども達に求められる素養は多岐にわたる反面、感性を育てることや人と人とをつなぐコミュニケーション能力の必要性はいささかも変わらないように思います。それは感じたことを伝え、共感を得ることで、人は心を豊かにすることができるからだと思います。

 青少年育成において、自然の中に身を置いて活動することや、年代の違う人たちとのふれあい等によって感性を育てることが重要であるという認識は広く受け入れられているように思いますが、その機会が今のこども達に十分に提供されていないように感じます。どのような時代が訪れても人や自然、地域との結びつきは、こども達の心を豊かにします。大人や異世代と関わり合いながら感性を育てる体験型事業を行い、こども達の心の健全な成長を促してまいりましょう。
 


加茂JCとまちの未来を見据え
今後のまちづくり運動の方向性を検討しましょう。

   
 
 加茂JCは2013年度に新たに策定されたグランドデザイン「小京都再生計画」に則った、まちづくり運動を展開してまいりました。一貫性を持ったまちづくり運動により、AKARIBAは広く認知され、一定の成果をあげてきたのではないかと考えます。しかし策定から約10年。目まぐるしく変化しているこの社会情勢の中、またこれからの加茂、田上のまちづくり運動を見据えたとき、グランドデザインがどのように機能しているか検討する時期に差し掛かっているのではないでしょうか。
 
 継続事業としてのまちづくりと短期的に課題を抽出し実践するまちづくりの両面を見たとき、地域に対する影響は大きく違いますが、時代に先駆けた事業を行うことが青年会議所の本分であるはずです。また、行政や地域の方々との連携を取ろうとするうえでも、地域の未来や意思を見極めるまたとない機会でもあります。まちの現状と未来を見据え、今後加茂JCが取組むべき方向性を模索し示してまいりましょう。
 



一般社団法人 加茂青年会議所
2022年度 基本計画

基本理念
水 滴 石 穿(すいてきせきせん)
~ Have fun making your JC story! 

基本方針

  1. 加茂JC一丸となって、最重要課題である会員拡大運動に取り組み、会を盛り上げましょう。
  2. 地域の祭りや清掃事業に積極的に参加し、地域を盛り上げましょう。
  3. 未来を生きるこども達の健全な成長のため、体験型事業を実施しましょう。
  4. 会全体で雪椿まつりトレジャーハンティングを実施しましょう。
  5. 今後の加茂JCの在り方、グランドデザインについて検討しましょう。
  6. 加茂JCのまちづくりを実践するうえで重要な、まちの意思や方向性を見極めましょう。