| 門内岳 |
| １８８７m |
| 200６年６月２４日 |
第２章
「喜びも中くらいおらの飯豊の巻」
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姫。ここ胎内山から門内岳ギルダ原が今回のメインコ−スでござる。いままでの梶川尾根は序曲に過ぎないのでござる。がいかんせんこのガスと風ではちょっとがっかりでござる。 |
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爺寒いよう。とりあえず門内小屋で昼食にしよう。 |
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姫。やはりイチゲさんもちと盛りを過ぎた模様でござるな。 |
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爺でもこれだけの群落はやはりすばらしいいんじゃない。 |
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姫。イチゲさんにかわりミヤマキンバイさんが盛りでござるな飯豊はやはりお花の山でござるな。 |
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爺これで青い空白い雲があったら最高なんだけどね。 |
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さようでござるな残念！無念！でござる |
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姫。まずは門内岳に参拝して小屋で休憩するでござる。 |
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爺そうしよう早く暖かい食事がしたいよ。 |
| 門内小屋に入ると好男子がひとり食事をしていた。聞けば新潟市から今朝、足の松尾根から大石山経由でここまでのぼってきたとの事である。大石山もがすで展望はないらしく、イチゲさんも終わりかけておりがっかりしたので門内岳まできたらしい。やはり足の松尾根はだめだったのかと改めて梶川尾根選択でよかったと安堵した。 そんなとき小屋のドアが開き中年のご夫婦が入ってきた。こちらもやはり足の松尾根から登ってきたとのこと。長岡市からでなかなかの登山のベテランらしく駒ケ岳のグシガハナコ−スなどは日帰りでこなしてしまうご夫婦であった。そんな奥さんの武勇伝は登山中に「かまいたち」になりながら下山して病院の先生が驚いてしまったことなどを話してくれた。旦那さんはあすも平標山に登るらしいタフなご夫婦であった。その後2組ともバスの時間が気になるらしく帰っていった。 |
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姫。ハクサンイチゲさんもシナノキンバイさんも主役はあと少し今度は、私キスゲが主役だと言わんとばかりに虎視眈々と時期をねらっているようでござるな。 |
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爺、飯豊山のお花さんたちも競争がはげしくて大変だね。だからその時その時一生懸命に咲き誇っているんだね。 |
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姫あそこのお局様方とお供の方に丸森尾根の状態を聞いてくるでござる。 |
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爺、なかなかにぎやかな越後のお局様方だね。今日は梅花皮小屋に泊まるらしいじゃん。 |
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姫やはり丸森尾根はこんなガスでは初めての人はやめたほうがいいらしいでござる。一箇所問題があるらしいでござる。 |
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爺、それじゃ梶川尾根でまた帰ろう |
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姫、残念でござるがそうすることにするでござる |
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爺、天気が回復しだしたよ。 |
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姫、さようでござるな来るときはガスでまったく見えなかったでござる。 |
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爺、あの一番先が梶川峰かな。 |
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姫、さようでござるな。このような景色だったんでござるな |
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爺、あっちもこっちもチングルマだらけだね。 |
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姫、さようでござるな。 |
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爺、今歩いてきたところがはっきりとわかるね山はやっぱり晴れなきゃ。 |
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姫、さようでござるな。青空が広がってきたでござる。ゆっくり写真など撮ってからかえるでござる。 |
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姫、あの一番後の山は杁差岳でござる。 |
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爺のよく言っていたお花畑ハイジ−の世界の山だね |
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姫、いましばらく白い雲と青空の競演をたのしむでござる。 |
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爺たまには青空と雲の競演もいいね |
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姫、あのダテカンバが目印でござる。 |
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爺ガスらなくてよかったね |
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姫、梅花皮岳にリ−ゼント坊やが遊んでいるでござる。 |
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爺、ほんとだ雲に乗って遊びにきたんだ |
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爺泣き虫坊やになって帰っていくよ |
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姫、そういえばあの米山のゴジラの親子はどうしているのかと思いだしてしまいました。 |
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爺大丈夫だよきっと元気で暮らしているよ。 |
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爺、五郎ちゃん清水だよ |
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姫、朝も見ることができた残雪期限定の展望台にきたでござる。 |
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爺ちょっとズ−ムしてみて |
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爺石転び沢を登っている人や稜線を歩いている人が見えるよ |
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姫、この滝が滝見場からみえる梅花皮大滝でござる。 |
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爺ほんとあまりぱっとしない滝だね |
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姫、ねじれん棒が通せん防しているでござる。 |
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爺また始まった臭いおやじギャグが |
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姫、この上が湯沢峰でござるここからの登りがきつかった事だけが印象にあるでござる。 |
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爺まあゆっくり登りましょう。 |
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姫、思ったほどきつくなかったでござるな今回の湯沢峰の登りは。 |
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爺、気の持ちようじゃないの。 |
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ほほほほ！ヒデ爺殿、みの姫殿６年ぶりの飯豊はどうでしたかの。下におる者のように苦しかったかな |
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おおこれはこれは七福神のお一方の寿老人様ではありませんか。お蔭様でたのしい飯豊再デビュ−ができました。ありごとうございました。 |
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おじさんありがとうね。 |
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倉ちゃん待っててね。秋にお邪魔するけん。 |
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姫最後の難所でござる。ここより急降下の連続。くれぐれもご注意を。 |
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爺こそ大丈夫ここでこけたら笑いものだよ。 |
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姫お疲れ様でした。 |
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爺。やっぱり飯豊はいいで。 |
第１章
「思い出で綴りの巻」
第２章
「喜びも中くらいおらの飯豊の巻」
