見えないものをみる

平成二十一年五月二十五日 加茂法話

「見えないもの」いろいろさまざま〜

隠れているから、大きすぎて小さすぎて

物質でないから、近すぎて遠すぎて、この世に存在しないから

 

見、観、看、視、診、覧、省、察

 

裏面の人権作文・・・中学校三年生

 

朝やけ小やけだ/大漁だ/大ばいわしの/大漁だ

はまは祭りの/ようだけど/海のなかでは/何万の/

いわしのとむらい/するだろう

             (金子みすず『大漁』)

上の雪/さむかろな/つめたい月がさしていて

下の雪/重かろな/何百人ものせていて

中の雪/さみしかろな/空ももみえないで

           (金子みすず『つもった雪』)

      一九〇三年(M三十六)山口県長門市生、二六歳

 

見えないものをみるには「おかげさま」でカラッポで

   新潟市秋葉区田家

   久昌寺 中野睦宗