抗菌作用や抗ウイルス作用を意識した扱い方

当社商品の扱いについて、加熱処理の観点から菌に対する影響は少ないため、具体的には気を使わないでお使いいただくことも可能であると提案してきました。しかし現在、COVID19やO-157の影響により、従来の推奨してきた取扱いの説明では不十分であると思われるため、検討致しました。
抗ウイルス、抗菌作用においては、銅を使用した器物等はその効果を期待されています。生産者の側から調理者の方まで安全にお使いいただくために、抗ウイルス作用や抗菌作用を発揮、持続させるための扱い方について、弊社の経験と周囲の情報を確認した上で、今まで推奨してきた弊社製品の取り扱いを補足致しました。



 弊社製品の取扱い


・製品の外側は、中性洗剤とスポンジで洗ってください。(外側はスポンジの固い部分や、クレンザーも使用できます)

 

・製品の内側は、中性洗剤とスポンジで軽く洗ってください。(内側は錫塗装を施してありますので、スポンジの柔らかい部分を使用してくだ さい。固いスポンジや金属製のタワシ、クレンザー等は、錫塗装を傷付ける可能性がありますので、使用しないでください。)

 

・水気を拭き取り、よく乾燥させて保管してください。(緑青の発生の予防だけでなく、乾燥させることで、菌やウイルスの発生・増殖を

 予防するためです)

 


 補足

 

当社は地方にある零細企業です。その資本力から、学術的根拠などを明示することは不可能です。しかし、インターネット等のできうる限りの検索条件の中で、最適な商品の扱い方について考えてみたいと思います。文献や資料の出展者への承諾を得ていないため、具体的には当社の獲得した知識の中の判断になるため、公式的な学術資料にはならないことをお断りします。

 

以前におきましては、加熱処理を前提に製品をお使いいただくため、外側の手入れについては、比較的気にしなくてもよいと考えておりました。そのため、修理に際しては、外側の汚れを落として再生することで対応してきました。修理依頼を通して製品再生を行うことを推し進めてきました。

 しかし、コロナウイルス等、抗菌、抗ウイルス作用を前提にした使い方としては、外側はこまめに洗うことを心掛けていただければ効果的と思います。

銅は重金属の抗菌作用の中でも特に効果が高いが、毒性が極めて低いもの。さらに錆を発生しても抗菌力は落ちないとのこと。

内側は、スポンジを使い中性洗剤などで軽く洗うと錫が落ちません。

残念ながら”錫”そのものには抗菌作用はあまりありません。しかし、製品は通常、加熱するモノでもあるため、以下の作用が考えられます。具体的にはたんぱく質(ウイルスや菌の組成物質)は60度以上に加熱すると高次構造が分解されます。つまり、当たり前のことですが普通に食品を調理する限りにおいては熱処理をするため、ウイルスは分解される。そのため、清潔に保っていれば安心してお使いいただけると思います。