連盟設立20周年を祝う
 新潟県合気道連盟副会長  
 三条合気道会副会長      五段 野水俊介
 「合気道は気合いで投げるんですか?」昭和三六年、
空手の師範で柔道三段の高橋清司先生(故人)と二人
で三条柔道倶楽部の好意で道場の片隅を借用して練習
を始めた当初よくこんな質問を受けました。
 物珍しさも有ってか、いろいろな種目の武道やスポ
ーツ経験者が入会され、一時は百名を数えた時期も有
りました。
 しかしながら、試合が無く他の種目から見ると地味
な武道と感じられるのか頓挫する人も多く、また学生
は進学で、女性は結婚で退会する人も有り最悪の時は
四人になった時も有りました。
 昭和六十年に五十嵐理事長と出会い、その為人(ひ
ととなり)に傾倒致しお付き合いをさせて戴いてまい
りました。平成二年、五十嵐理事長、小柳事務局長を
はじめ役員の方々のご尽力により、系列の異なる三団
体で、いずれも開祖植芝盛平先生の流れを汲む団体で
あるとの認識のもと一致参画致し他でも稀な団体とし
て県連盟の設立をみました。
 本日ここに連盟設立二十周年を迎えますのも理事長、
事務局長ほか役員の方々のご尽力と就中(なかんづく)
は植芝道主様、財団法人合気会様のご理解と御指導の
賜物と深謝申し上げる次第でございます。