最近、少し気になることを耳にしました。多少事実と異なる点がありますが、一例としてご覧ください。

➀学校以外での活動中に起きてしまったトラブルをそのまま学校に持ち込んでしまう(引きずっている)ケース
例:休日中にあるサークルに参加していた2人の子どもがけんかをした。解決しないまま月曜日を迎えたため、お互いにぎくしゃくした関係であった。担任は、どうして仲が悪いのか分からず、対応に困った。

➁サークル同士の仲間でまとまって行動するケース 
例:仲間の行動に問題があっても、それに関係なく、とにかく同じサークルに所属する仲間を守ろうとするため、指導が通りにくい。また、他の友達を入れようとしなかったり自分たちとは違うサークルに所属している子と対立したりする(自分達は「悪くない」、その他が「悪い」と考えている)。

 仲間意識、所属感をもつことはとても大事です。仲間に支えられていると感じることも嬉しいことです。でも、それが強すぎて良くない方向に進む場合もあります。「仲間以外は排除する(好ましくない結束)」「正しい行動を取っていない仲間を守ろうとする」といったことです。

 学校では、トラブルがあった場合、本人と相手(多勢の場合はその全員)から話を聞き取ります。見ていた子どもたちからも情報を集めます。事実が1つにならない場合は、何度か聞き取ります。それらを指導につなげていきます。保護者の皆さんにもあったことを伝え、学校の対応の方向や様々な協力の相談をさせていただきます。

 学校以外であったトラブルは、解決してから学校に送ってほしいですし、解決していない状況があれば、担任にも知らせてほしいと思います。また、サークルの仲間以外の、学級の誰とでも関係をつなぐことが大事だということを、おうちでもくり返し話してください。サークルの仲間の話題しかしないお子さんは、もしかしたら、友達関係が広がっていないのかもしれません。学校では、誰に対しても同じようにかかわることができる(差別しない)子どもの育成を目指しています。

*いつもお願いをしていますが、これを読まれた方は、家族やパートナーの方にもお伝えください。今の大人の頑張りは、全て、目の前の子ども(たち)の健全な育成のために必要なことです。