先日、ある研修会で、「人には聞けない『便』の話」というミニ講演を聴きました。いつか学校だよりでも伝えたい内容でした。とりあえず、この場でその概要をお伝えします。
 *便秘や下痢、回数、色、においは、健康に関する重要な情報源であること。
 *理想はバナナのような形で、色も黄色やオレンジなど、薄めの色がいいこと。
 *善玉菌が多いと水に浮くような感じになること。
 *ストレスなどがある場合、女性は便秘がち、男性は柔らかくなることが多いこと。
 *良い便のためには、「適度な運動」「休養・睡眠」「バランスのよい食事」が」必要なこと。
 *成人の腸内は、日和見菌が7割、善玉菌2割、悪玉菌1割になっており、日和見菌はそのときの状況によって善玉  菌にも悪玉菌にもなること。
 *便の7~8割が水分であり、腸の中にいる時間や水分量などによっても便の形・状態が変わること。

 お子さんの「便」はなかなか見ることができないと思いますが、状態を報告させることはできると思います。下痢は、体の中の悪い物を排出しようという働きとのことですが、それが続くようであれば、病院に行く必要があるでしょう。水分の取り過ぎかもしれません。「便」は体からのお便りといえます。

 文部科学省は、「早寝、早起き、朝ご飯」が大事だと言っていますが、私は、個人的には、もう一つ、「朝うんち」を付け加えたいです。おなかに「便」がある(残っている)と、元気に活動・学習ができません。ぎりぎりまで寝ていると、「便」が出ないまま学校にくることになります。朝、早く起きて活動していれば、登校までの間に便意をもよおすそうです。生活を振り返り、ご家庭でも、子どもの「朝うんち」をよろしくお願いいたします。