術後30ヶ月

2004年8月


お酒を飲み始めてから一ヶ月が過ぎ
ミノのお友達も驚いているようです。

ミノのお友達
 逆流さん この期間になってもなかなか彼も私に似て気分屋さんです。いまだ類は類を呼んでいます。
しかし、先月から飲み始めたお酒のため、飲みすぎて眠くなりつい横のなってしまった時など遊びに来ますがそれでもプチプチ逆流さんです。

好きな食べ物なチョコ、唐辛子などの辛いものなど
好きな飲み物は牛乳です。
お酒は好きなのかな???
好きな果物はりんごです。

術後24ヶ月から夜食にりんごジュースを飲んでいるのがいいのかもしれない。(果汁100パ−セント)
また「フオイパン錠」を毎食から晩、1回に変更してもらっているが頻繁には遊びに来なくなりました。
 つかえさん 逆流さんに遠慮してか?ほとんど遊びにこなくなりました。でも大切なお友達です。
 ころころさん お調子もんの「ころさん」はやっぱりお調子もんですが、「つかえさん」と同じくほとんど遊びにこなくなりました。
かわいい彼女と仲良くやっているようです。
 ダンさん お酒を再開して少しダンさんも驚いているようです。術後28ヶ月までは時々遊びに来ておりましたが、まったく遊びにこなくなりました。
もしかすると、ダンさんはお酒が嫌いなのかもしれません。それとも、この猛暑でダウンしているのかも。



 術後902日 04年8月11日   きょうはお釜の日
8月に入っても猛暑が続いており少々お疲れモ−ド。そんな今日は数少ないお盆休暇である。こんな日は新潟県を脱出したくなりお手軽トレッキングに出かける事にした。行き先は草津白根山、コマクサの群落でよく知られており、ここは標高2000mで下界の暑さを忘れさせてくれる。そして、近くには万座温泉と草津温泉もありトレッキングの後の温泉もまた楽しいコ−スである。
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久しぶりに志賀草津高原ル−トを走る。冬の志賀高原には何度となくスキ−できていたが夏道は何十年ぶりだろうか
横手山や渋峠など懐かし思いで車を走らせて草津白根山の登山口に着いた。早朝の為、駐車場はがらがら状態で団体さんもいなく静かなトレッキングができそうである。周回コ−スが取れ時間は3時間位らしいがはたしてどんなコ−スなのか楽しみにして歩いてきたが天気は快晴、気温は20度で爽快な気分で歩く事ができ雲の上の温泉宿の露天風呂にも入り有意義なお盆休みとなった。やはりこの時期の登山は2000m以上でないと暑くてかなわない。


 術後904日 04年8月13日 きょうはMRI検査でびっくりがっくり
先月の人間ドックで引っかかった肝臓に異常な陰影が出た為に精密検査を受けにがんセンタ−へでかける。MRIは初めてであったが圧迫感もなく検査を受けることができた。お腹に磁気ベルトを巻き最初は3回撮影しその後右手から造影剤を注入しながらまた3回撮影して終わった。

無事検査が終わり会計の段になりもう
びっくりがっくりなんと10060円なり。さすがMRIは高い。まあ一万円で病気が解ると思えば安いものと考え直す事にしたがやっぱり少しがっかり財布が空っぽになってしまった。
結果は8月29日の外来で知らせてもらえる。それまでは少し不安ではあるが


 術後907日 04年8月16日   夏の夜の夢物語
仕事を終え帰り道、夜のカ−ブドッチワイナリ−の夜景を撮りに出かける。先月はあまりの暑さで退散してしまったため今月は涼しい夜に訪れた。昼間のカ−ブドッチワイナリ−とはまた違ってライトアップされたカ−ブドッチワイナリ−もなかなか素敵な雰囲気である。また、葡萄たちは今年の夏の猛暑にも絶え元気に育っている
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 術後917日 04年8月26日 良性腫?でだっくら!!
きょうは8月13日に受けたMRIの検査結果が聞ける外来日である。待合室で待っている間にもしや、などと考えてしまう。TVなどでよくあるシーンが頭に浮かんできた。そのシ−ンとは診察室に入ると画像がすでに蛍光パネルに張られてありその画像について説明をうける場面である。こんなときはかならず問題がある場合が多く見られるではないか。名前を呼ばれ診察室に入ると画像は張られておらず少し安心する。そしてY先生に挨拶もそこそこに、まずは結果を聞く。

「結果はどうだったでしょうか」と尋ねると先生はおもむろに検査報告書を開いて俺とミノにもわかるよう見せてくれた。そこには最後に「肝血管腫」と病名が書かれてあった。よかった。病気でよかったはないと思うがとにかく
だっくらする。そして、ほかの臓器はどうだったのか尋ねるとそちらについても問題なしということである。

だっくらつしたついでにY先生に画像を見せてもらい説明を聞く。最初の一枚は肝臓に黒い点になって映っているのが問題の肝血管腫の画像であり、もう一枚は検査液を注入したあとに黒い点が白くなった画像が映っていた。これが「肝血管腫」の特徴らしい。最後にデジカメで画像を撮影させてもらいお礼をのべ外来を終える。外来を終えてから
”あ”と思った。そういえば「胆石症」の件も聞くはずだったが。やはり、緊張していたのかもしれない。肝臓ばかり気になっており血管腫と聞いてだっくらしてしまい胆石の画像の件を聞くのすっかり忘れてしまった。まあ、次回に確認させてもらことにしよう。

その後、いつもの川柳コ-ナ-に行って見たがこれはというお気に入りの川柳はなく今回はお預けにする。乞うご期待である。

【MRI画像】
健康な人
ヒデとミノの「肝血管腫」
検査薬注入前の黒い点 検査薬注入後白く変色
拡大写真は画像をクリックしてください。
それにしても健康な人のMRI画像とはだいぶ違っており改めて驚いている。
この辺も来月の外来で聞いてみよう。



 術後919日 04年08月28日 復活の日。次は青島だ!!!
遂にというかようやくというか胃がん患者の最大関門に今日挑戦する。その関門とは、これからの人生において避けて通れない事でありもし、関門が突破できなければ人生於いて最大欲望の中のかけがえのないものをまたひとつ失わなければならないことになる。はたしてどうなることか。この最大関門に挑戦するにあたり一人では心もとないのでか-ちゃんをお供に出かけた。
(実はか-ちゃんが一番この関門突破を願っていた)

行き先は新潟県燕市西燕町49-3「杭州飯店」である。そう、あの杭州飯店であるちょう有名なら-めんのお店である。麺は極太めんでまるでうどんかと思わせる太さである。そして背あぶらどっさりの燕界隈の定番であり一見、脂っこくみえるが煮干のだしが効いたしょうゆ味のス-プがまたコクがあり甘さが口のなかに広がる。
胃がん手術以前は良く食べに出かけていたラ−メン店である。
また、ここの揚げ餃子は大きさも大きくおいしいが値段もジャンボである。

2年半ぶりのラ−メンである。心配だった肝臓の腫瘍も良性腫だったこともありその祝いというかなんというか、もうそろそろ限りなき食欲という欲望が暴れ始めていたわけでお酒に続きラ-メンもなにかの理由をつけて早く欲望を満たしたかっただけである。しかし、お酒と同じく残ったミノはこれまたどんな反応をしてくれるのか心配ではあるが、チャ−シュ-メンと餃子を注文する。

するとすぐに揚げ餃子がきた。この大きさではとうてい全部は食べきれないので俺は一個だけ食べかあちゃんは2個だけ食べて残りはトッピングしてもらった。そうこうしているうちにおまちかねのチャ−シュ-メンが運ばれてきた。これこれ、この背あぶらの浮かんだス-プをまずはれんげですくい口の中へ。旨い。そしてチャ−シュウのなかから極太麺を上にひきだしこんどは麺を食べると腰のある太麺で何回も噛まないといけないがこれもまた旨い。なんという幸せな気分であろうか。かあちゃんは隣でおいしいおいしいと言いながらおれには無理をしないようにとなんども俺の器の量を見ている。結局俺より早く食べ終えてしまう。おれもあと少し食べれたがあえて少し残すことにした、背油とチャ−シュウと太麺でミノはさぞかし驚いているだろう。
背油どっさり
2人前のでかぎょうざ 極太麺

ここまで最大関門は無事突破できたようである。限り無きまでも貪欲な食欲という欲望がまたしても満たされた俺は幸せな気分で浮かれているがミノははたしてどんな気分なのだろうか。なにかメッセ−ジなどくれるのだろうか。
たのしみである。これで我が家の食卓にも2年と半年ぶりにラ−メンや焼き
そばが復活することになった今日はら-めん復活記念日だ。


つぎは長岡市の青島だ!!!



 術後920日 04年8月29日主役は駒ヶ岳八海山いや青島だ!!
今日は、ラ-メンが主役ではなく本当は越後三山の越後駒ケ岳が主役である。越後駒ケ岳には何度となく登っているが、今回は秘湯の駒の湯から始まる小倉尾根を登り小倉山で枝折峠からの明神尾根と合流して山頂を目指すコ−スである。このコ−スは小倉山までは急登ではあるが静かな登山をすることができた。しかし、日頃の運動不足がたたり筋肉痛が出てしまい苦労したがそれにもましてすてきなコ−スであった。

無事山頂に立つとみなさんから聞こえてくるのは駒ケ岳の話ではなく目の前に大きな山容を現しており大陽に照らされた山頂部がのこぎりの歯の形をしている霊峰八海山である。皆さん、口々に八海山の話題を話している。このような情景は二王子岳に登った人が飯豊連峰の山々の話をするように本来の主役は影が薄れ脇役が主役になってしまっている。


駒ケ岳山頂からの八海山
(トレッキングレポ−トは画像クリック)

無事下山後、温泉で疲れをとっている最中ふと思った。まだ時間も早く帰りに長岡市の「青島食堂」のら-めんが虫生に食べたくなってきた。昨日術後初めてら-めんを食べたばかりだがまた、食べたくなってしまった。あの生姜の香りと醤油味のら-めんが。
よく、禁煙した人がまた喫煙しだすと禁煙前よりタバコの本数が増える話を聞くが、俺もそうなのかもしれない。いままでの反動が逆に作用したのかもしれない。急いで長岡市の「青島食堂」へと車を走らせた。最近、あまりにも有名になってしまった為に味が以前より落ちたなどの悪評を聞いており心配していた。

しかし、運ばれてきたら-めんを一口食べてみてが前と変わらず、一見しょっぱそうにみえるが見た目ほどではなく生姜の風味が効いておりやはり旨い
2年半ぶりのら-めんをゆっくりと一口一口味わって食べ終わり幸せ気分で自宅に帰った一日でした。