2003.4.?。晴れ。

小春日和に誘われて少しドライブに出かけた。
トランクルームのルアーロッドも楽しそうにリズムを取ってる。
このカーブを曲がる途中で左折、小路に入る。
旧道をたどると旧 O橋が現われる。
なんとも和かな釣り日和だろう。
このまま、昼寝でもしたい位だ。

一息ついてから渓に降り立つ。
岸辺には無数の魚の群れが、これまた日向ぼっこをしている。
しかし、この可愛らしき光景も、魚の正体を知ると戦慄が走る。

正体は、そう! 
エイリアン! ブルーギルなのだ!

奴らは、既に数で圧倒し、牙城を築いてしまっている。

私は25cm位の特大ギルを釣っている。
もう、撲滅はムリだろう。漁業権魚種にも指定出来ないだけに、
県としても、お手上げ状態。
釣師のモラルに問うだけだが・・・・。

さて、第1投。
絶好のポイントに着水。
しかしルアーは虚しく渓を泳ぎ切り、足もとに帰って来た。

以前は、40cmオーバーがけっこう出たのだが、
最近はブルーギルだの、大鯉だのが猛威を振るい渓流魚は少なくなった。

もう1投げで、帰ろう・・・・・。
寂しさも有って軽く投げた。
しかし!怒もあり、思いきっり トォイッチング!

「グググググーン!」 なんと!来た!
おお!引く引く!
軟らかいロッドに4blラインと言うライトタックルだけに、
ロッドが満月の様に弧を描く。

「おほほほ。」「引く引く」たぶん、ギルか鯉だろう。
私は超雑に「ガツン!ガツン!」寄せて来た。

刹那、水面を割って魚が反転をした。
夕日をうけ眩くキラメクその魚体はギルでも鯉でもなかった。

今、足もとに泳いでいる魚は、まるで宝石を散りばめているかの様に
黄昏をうけ輝いていた。
42cmイワナであった。

            イワナ42cm


ストリンガーに掛け、もう1匹来ると思い、空かさずキャスト。
「来た!」   これもグングン引く。
同じ様なイワナであった。

最近私はストリンガーを使ってる。
以前は生かし魚篭(ビク)に入れたのだが、重くて難儀をした。
それに、魚が入りきらなくて、変曲(へんまが)ってしまう。
アバウトクラブ会長から、「ストリンガー」をもらってからは、
重くなく魚も元気のままなので、リリースが楽になった。

しかし、ここの渓流も思ったより、まだまだ捨てたものでわないな。
また、しばらくそっとしておこう。

外来魚に負けないで、ガンバッテほしいと思いつつ渓を後にした。


            イワナ40cm






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