天文を主軸としたチャータースクール構想(長野)

最初の頃は、星を学校の帰りにボーと眺めてああ○×座が見えているなー、と、思っていただけでした。それは、中学生の頃部活動の帰りの話でした。ある日、いつものように「ああ○×座が見えているなー」と思った時、今自分はどこを歩いているかを実感しました。これは、今では当たり前のようになっている「カーナビ」と同じように、星を見て自分の位置を実感することになります。
つまり、星に見守られているのだと言う感覚です。いつもの時期にいつもの時間、常に同じ位置にその星座は居ます。私が生きている間は絶対です。これはいつの日か、自分の存在確認に見えている星を使いはじめる事になります。どこに居ても、星は星座は輝いている、見守られているのならば、私はここに存在しているのだと....
私は星を見るだけではなく、絵を描いたり星のために登山したり、音楽を作ったり演奏したり、天文理論を展開したり、美しい一場面を写真として切り抜いたりと、いろいろとしてきました。このことが、「星」をキーワードにどんな人(障害の有無や性別年令の差)を包み込む事だと気が付き、このような事業をはじめました。
今回、私の最終的な目標として「チャータースクール」の設立を志し、その第一歩として、体験施設をスタートさせます。

この「チャータースクール」は個人とその集団を重要視しします。つまり、協調です。人は独りでは生きていけません。必ず誰かの助けが必要で、これには「信頼感」がなければ本物とはいえません。これを、星と言うキーワードを利用して導き出したいと思います。
相手は大自然ですから、容易くありません。だからいいのです。私たちは自然の中に身を置き、そのシステムを学び流れる空気を感じ、飛び交う小鳥を思い、繁る木々に躍動を感じる。自然の中で、科学の本質を見い出し、自然への敬意を忘れない、しっかりとした「自分」を作り、次のステップを自分の力で進められる人を育てられればと思っています。

ドイツのシュタイナー氏の提案した思考を参考として、考えたカリキュラム案がこの内容です。ただ、根本的に西洋と東洋の思想が違うのでまだまだ訂正の余地は多いにあります。またカリキュラム案は、選択理論を考慮した単位制で行いたいと思っています。学びは強制であっては、なにもなりませんから!
現行の文部科学省の「学習指導要領」とはだいぶ様相が違う点にあります。先ずは、自然と自分をしっかりと関連付け、自分と自然の位置関係を把握し、自分のポジションを確立し、つぎへのステップを判断し行動できるようにする事が、これからの「人」には必要だと思います。あくまでも「星」は、その最大の切っ掛けであり、もっとも平等に提示できる最適な「素材」と思います。
残念ながら、我が日本では「チャータースクール」への制定する法律がありません。これが実現するためには、いろいろな点で法改正しないと実現出来ません。
今回は先ず実現出来るところで「総合自然科学体験施設」を企画し、実績を積みながら、地元との協調の中で「通年化」「フリースクール」「チャータースクール」へとステップを踏めればと思います。障害の有無や年令性別の壁を無くしたものとして、現実化したいと思っています。
実行委員会では、全く新しい「学び」のスタイルとして大きく育って欲しいと思っています。いろいろな立場の方々から様々な意見を参考にもっとも理想的なものとして、確立したいと考えています。

今回ハウジングアンドコミュニティ財団より助成協力を頂き、委員会の会合活動に交通費が計上できる環境となりましたので、改めまして今の教育の在り方に付いて疑問があったり、理科離れに危惧されている方や、新しい学校について考えのある方など、多くの方々と一緒にこの事業の発展を支えて頂ければと思います。

何とぞ、よろしく御賛同お願いします。

連絡先 ssfl@mail2.ginzado.ne.jp 星空ファクトリー