花祭り

平成14年3月12日 於、加茂法話会


一、 降誕会・・・・天より降り生まれる。
一、 三界の大導師、人間として生まれ、成仏なされた御方。
二、 『梵網経』に八千遍、菩薩行をされた。
三、 『因果経』に功行満足して十地の位に上り、一生補處の菩薩兜率天に生まれ、聖善という天王、諸天子に法を説かれた。
四、 人間界に降り成仏、五つの事を観念された。
1、 衆生の法を聞く根機が熟した。
人寿百歳、五濁悪世に出現して衆生を済度。法を聞いて善心を起こす衆生の根機が熟した。
2、 成仏する降生すべき時節に至った。
3、 三千世界の何れが真中であるか。(ルンビニ園)
インドのカピラ国、シャカ族、淨飯大王を父、摩耶夫人を母。
兜率天にて観察され、誕生の日時考えられた。
4、 尊い行いの種族か。
5、 過去の因縁尊い真正なる父母。
五、 『因果経』に聖善菩薩が摩耶夫人の右脇より胎に降り、六牙の白象にのって、諸処の妓楽、名香を焼き、天の妙華を散じ、菩薩が随順して紀元前四六三年四月八日明星が出る時に降り生まれた。
二、 花御堂をまつること。
一、 ルンビニ園で摩耶夫人無憂樹(むゆうじゅ)の大樹の下で右の手を上げ、二〜三輪の花を摘まもうとされた時に降り生まれた。
三、 灌浴『因果経』龍王は虚空より一温一涼なる清浄の水を灌いだ。『瑞応』八功徳水が生じた。
我今灌沐諸如来(がこんかんもくしょにょらい)淨智功徳荘厳聚(じょうちくどくしょうごんじゅ)
五濁衆生令離垢(ごじょくしゅじょうりょうりく) 願證如来淨法身(がんしょうにょらいじょうほっしん)
今ここに浴佛をする。その功徳によって、願わくは、悪世の衆生たちが煩悩の垢を離れ、共に悟りを開き如来と同じ法身を体現いたしますように。
稽首大聖薄伽梵(けいしゅだいしょうばぎゃぼん)天上天下両足尊(てんじょうてんがりょうそくそん)
我等今以功徳水(がとうこんいくどくすい)    灌浴如来淨法身(かんよくにょらいじょうほっしん)
正壽寺住職 呉 定明 合掌