緑はわがいのちなり

               H14.6.24 加茂法話

 

@峰の色 渓の響きも みなながら 我釈迦牟尼の 声と姿と

(道元禅師)

 

A仏教では、「仏がこの世をつくられた」のではなく「すべてのものは仏さまがお成りになっている」(盛永宗興老大師)

 

B尾瀬の体験・・・人がやさしくすなおになり、身心とも癒される。本来のいのちにリフレッシュ

 

C緑の美しい地球が危ない―人間の限りない欲望のために

石垣工事で大きな樅ノ木はじめ、多くの樹木を伐採。また、墓地へ行く階段が杉の幹に押されてひび割れし、手すりをつけてもらいたいという希望もあって、本日伐採・・・私の代で多くの樹木を伐採

 人間を優先に考え、人間の都合に左右される

 

D人間以外の動物植物会議で決定。

 「人間よ、この地球から出て行ってくれ」

 

E奈良・薬師寺金堂の用材は台湾の檜

 棟梁と台湾に行って檜を吟味された生駒執事は、切られる木の一本一本に線香を立てローソクをつけて『般若心経』を読誦されて、

「尊い命をいただかしてもらいます。けれど、あらためて仏さまのお堂に生まれ変わっていただきます。それまでしばらくのあいだ、お命をあずからしてください」と。

 

F夕焼うつくしく 今日一日つつましく=@             (山頭火)

 

G「自分の人生は預かりものであり、それは祖先からではなく、子孫から預かっている」

 環境も同様

(アメリカ・インディアンの処世訓)

 

                   新津市田家

久昌寺・中野 睦宗