リリアン侍









東京は既に冬の時代に突入していた。
各地では雪が降り、寒い寒いと叫ぶ人がいれば、雪が積もってさあ雪だるま作ろうぜベイビーとやっている子供達がいる。
それはこの話には関係ない。東京都内、武蔵野の地に、サムライがいた。

この腐敗しきった世の中を、まずは自分が通っている学校から叩き直してやろうと考える、薄幸の美少女が存在した。
その名は――――――――――





拙者……、リリアン侍じゃぁ…

リリアン女学園の制服に、しっかりとチューニングされたギターを持って、彼女は歩き出す。
この学校の生徒の性根を、叩き直すために。



まず、リリアン侍が目をつけたのは、自分の親友であった。
その人物は、教室でクラスメイトと楽しく談笑していた時であった。

私、福沢祐巳です。「マリみて」の、主人公。
百面相が超可愛い。守ってあげたい親友です。



……って、言うじゃな〜い?



でもアンタ……瞳子ちゃんか可南子ちゃんか、
どちらを選ぶか未だにはっきりできませんからー!




残念!



書いてる時点では、「イン ライブラリー」までが出ています。斬り!

親友を斬り、リリアン侍はギターを演奏しながら去っていく。
リリアン侍は、三つ編みの薄幸な美少女だと、祐巳は一目でわかった。



次にリリアン侍が向かったのは、体育館である。
そこで目に入ったのは、自分の従姉であり、自分の姉でもある人物であった。

私、支倉令ちゃんです。「ミスター・リリアン」令ちゃんです。
そのお姿がカッコイイ。私こそが、サムライだ!



……って、言うじゃな〜い?



でも……アンタのニックネームは「ミスター・リリアン」じゃなくて、
「へた令」ですからー!




残念!



いつか「へた令」も公式呼称となるかもね。斬り!

その瞬間、ご本人は「由乃ぉ」と言って、泣いていたそうだ。



リリアン侍の進撃は続く。
彼女は大学部の敷地に突入していた。

私、佐藤聖さまです。祐巳さん大好き聖さまです。
めちゃくちゃ美人な元ロサギガ。男性人気も超高い。



……って、言うじゃな〜い?



でも……アンタはガチで百合ですからーっ!




残念!



聖さまには柏木さんが似合うんだけどね。斬り!

かなりダメージが高かったのか、元ロサギガは、加東景さんに慰められていた。



リリアン侍はギターを演奏しながら行進する。
ふと、彼女は前から歩いてきた、首から一眼レフのカメラを下げた少女と出くわした。

私、武嶋蔦子です。リリアンの、パパラッチ。
姉妹のスキャンダル撮っちゃいます。シャッターチャンスは逃さない。



……って、言うじゃな〜い?



でも……アンタ、自分が撮られるのは苦手ですからーっ!




残念!



笙子ちゃんは私の物だからね。勝手に奪うなよ。斬り!

蔦子さんは喋れなかった。



リリアン侍は歩き出す。次の目標を確認。
逃げる前に斬ってしまえ作戦が決行された。

私、藤堂志摩子です。現在白薔薇やってます。
和風でおしとやかな美少女です。おまけに声は、能登麻美子!



……って、言うじゃな〜い?



でも……アンタ、銀杏の匂いがするって言われてますからー!




残念!



新生活万歳!斬り!

志摩子さんを斬った後、リリアン侍は隣にいた二条乃梨子に目をやった。
乃梨子は逃げれなかった。

私、二条乃梨子です。仏像が大好きなニューカマー。
冷静沈着な突っ込み役。立派な白薔薇目指します!



……って、言うじゃな〜い?



でも……アンタ、仏像の話題があるたびに、
2ちゃんねるでネタとして使われちゃってますからー!




残念!



日本史の資料集が大好きです。斬り!

リリアン侍は無言で立ち去る。乃梨子は少々泣きそうになっていた。
「大丈夫よ、乃梨子。私がついてるわ!」「嗚呼、志摩子さん!」 という会話があったとか。



もはや誰にもリリアン侍は止められない。リリアン侍は迫り来る敵を斬るために存在する。
リリアン侍が次に向かったのは、新聞部の部室であった。
そこの掲示板に、リリアンかわら版を掲示するその人物に向かって歌い出した。

私、築山三奈子です。リリアンかわら版書いてます。
はっちゃけた行動が得意です。小説だって、書いちゃいます。



……って、言うじゃな〜い?



でも……アンタ、全然お姉さまらしい行動していないから、
真美さんの方がお姉さまみたいですからー!




残念!



もう、あんな騒動はごめんです。斬り!

三奈子さまを斬ったリリアン侍は、そこにいた山口真美に会釈すると、ギターをかき鳴らしながら去っていった。



リリアン侍はまだ歩く。まだ、斬るべき人間がここにはいるのだ。
そう、こいつだけは、こいつだけは斬っておかなければならない。

私、松平瞳子です。ドリドリドリドリ、ドリルです。
演技が光る、女優です。祥子さまが大好きなやんちゃ者。



……って、言うじゃな〜い?



でも……アンタ、嫌いな人は、とことん大っ嫌いですからーっ!!!




残念!



最近調子乗ってるでしょ、あなた。斬り!

リリアン侍は電動ドリルを睨みつける。
と、そこに細川可南子が現れた。

「あのー、由乃さま?」
「違うわ。私は島津由乃ではない! リリアン侍だ!」
「そうではなくて。私は斬らないのですか?」
「祐巳さんの妹候補は斬れるわけがないじゃない」
「ああ、そうですか」
「ちょっと、それどういう事ですか由乃さま!」
「煩いわよ電動ドリル。少しは自分の立場をわきまえなさい」

そんな会話があったとか。



リリアン侍は、ギターをジャンジャンジャンジャンと鳴らす。

「拙者……、こうして斬ってきましたけど……。
私、令ちゃんか祐麒君、
どっちを愛せばいいのかわかりませんからーっ!




切腹!



「えっ!? 由乃さんって祐麒が好きなの!?」

と、驚く祐巳さん。

「なんかね…、私と祐麒君のネタがちょくちょくと二次創作で書かれてるらしいのよ。
 そんでさ、私が祐麒君に上目遣いで『あーんして(はぁと)』なんていう絵画まであるのよね。
 私としては、令ちゃんよりも祐麒君の方が頼りがいあるし、見た目も性格もいいし…、そうね、付き合っちゃおうかしら!
 ああん! もうど・う・に・も・と・ま・ら・な・い!」
「……………」











ブルートゥスよ、お前もか。



















<あとがきみたいなもの>

私は激しく祐麒×由乃を推奨します。

おはこんばんちわ、月影蓮哉です。
今回は「リリアン侍」ということで、現在大ブレイクしているギター侍さんのネタでやってみました。
と言うのは、前回の「カツランサンバ」で祥子さまを斬ってみたら、ツボにはまりまして。
それでネタ考えて、斬れる人は斬りました。……さすがに蓉子さまは恐れ多くて斬れません。

侍を由乃さんにしたのは、彼女しか似合う人いないと思ったからです。
正攻法で行けば、そうなるでしょう。

一番最後の文章は、かの有名な、ジュリアス=シーザー(カエサル)の名言です。

と、こんな訳判らない二次創作書いてる暇があるのなら、ファイズブレイド書いた方が身のためだったりして(謎