すぱいらるSSS
ある休日の朝……
朝日が部屋に入り込んで、ベットで寝ている一組の男女を照らしていた。一つのベットで寝て
いるのだから、恋人同士と見てほぼ間違いないだろう。しばらくして男の方が目を醒ました。
月臣学園高等部一年の鳴海歩である。彼はその隣で眠っている少女、同学園高等部二年である
白長谷小夜子のウェーブがかかった髪を指で梳いた。とてもサラサラとしており、手触りが
良いのか数回、繰り返していた。
「ぅ…ん」
彼女が少し首をすくめ、彼の胸に顔を埋めた。そんな様子を見て彼は珍しい笑顔を浮かべた。
先ほどと同じように髪を梳いていると、彼女が目を醒ました。
「…ぅーん……」
可愛い声を上げて、半目だが目を開けた。彼女が目覚めた時に歩が傍にいたからなのか、
彼の胸から顔を上げて、嬉しそうな声で
「おはようございます。歩さん」
「ああ、おはよう」
歩も先ほどの事が残っているのか、そのまま笑顔で返した。彼女はそれがうれしかったのか、
彼の胸に顔を埋める再度、目を閉じた。彼はその頭を抱き、結局二度寝を始めた。二人の朝は
まだまだ訪れないようだ。