良寛歌集 吉野秀雄校註 朝日新聞社 1969 初1952
私が今住んでいる三条の町にゆかりの深いこともあって子供の頃から良寛さまと
呼び慣れて来たので、いま歌集を開いて読み返してみると目の前に生きている良寛
の姿が見えてきます。しかも、禅師の最初の歌集を編集したのが三条の文人村山半
牧であることがいっそう良寛に深い親愛の気持を持つのです。その生き方にしても、
その詩歌・書にしても私たちを引きつけてやまないものがあります。
この本では良寛の歌を春夏秋冬の四季に分け、そのほかに雑歌の部、旋頭歌、雑體歌、長歌と
合わせて1267首が集められており、全貌をうかがうことができます。
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