サムエル記下 2−24(ATD旧約聖書註解 7) ATD・NTD旧約聖書註解刊行会 1998
古代イスラエルの諸部族がカナン(現在のパレスチナ)の地に定着した当初は師士
と呼ばれる選ばれた人によって導かれ、守護された。しかし、次第に力を蓄え、周辺
の国々や部族と拮抗するようになると民衆は自分たちの上に王を求めるようになった。
サムエルは最後の師士として人々に警告を発して王政の害を説くが民衆は聞こうとし
ない。そこで神託によってサウルが指名されて王となる。サウル王朝は戦争に敗れて
滅亡し、その後にこれも神に選ばれたダビデが立って新王朝が成立し、古代イスラエ
ルの栄光と繁栄の基礎を作った。サムエル記下はそのダビデ王朝の草創期から王の死
までを記している。
