創世記 米倉 充 人文書院 1984
本の帯に“聖書に親しむために”というキャッチフレーズがたいへん
大きな意味をもっています。旧約聖書の共同体の物語などを読むときに、
たとえばアブラハムなどの族長に率いられて半遊牧、半定着の生活を送
った人々を取り巻いていた他の民族との関係や、自然環境、信仰形態の
変化など、背景に隠されてある事情を詳しく述べられているので、聖書
を日常読んでいる人が時に陥る教訓的な読み方から一歩も二歩も深く聖
書の(この本の場合は創世記)語る世界を読みとることができるのでは
ないかと思います。古代人は現代の私たちの想像もつかないような苛酷
な現実の中を生き抜いていたのであれば私たちは彼らの生きた時代の自
然的、社会的背景をよくしる必要があります。
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