旧約聖書に強くなる本 浅見定雄 日本基督教団出版局 1985(77初)
聖書に強くなるとはどういうことだろうか。聖書のどこに何が、どの
ように書いてあるか、それはどういう意味かを知るということではなさ
そうです。旧約聖書全39巻のそれぞれが偉大な宗教的遺産として伝え
られて来たことの意義がどのように読みとれるかということでしょう。
旧約聖書という呼称はキリスト教徒がつけたもので、本来これを民族の
宗教の聖典として伝えたユダヤ教徒はイエス・キリストをメシヤ(救世
主)とは認めないのでキリスト信仰に立つ新約聖書を用いませんから、
いわゆる旧約聖書のみを「聖書」と呼ぶわけで、そういう意味ではキリ
スト教徒もキリスト以前の旧約聖書もキリスト以後の新約聖書も一体の
ものと考えて二つを合わせて聖書と呼ぶのです。キリスト教徒にとって
旧約聖書に強くなるということは新約聖書をより深く理解するために欠
かせないのです。
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