
国権と民権の相克(日本民衆の歴史 6) 三省堂 1974
われわれの歴史認識をふたたび天皇制イデオロギーや国家主義的視点に引き戻し独善
的で欺瞞的な史観へとねじ向けようとする勢力が活発な動きを示し、超保守派の政治家
や官僚と結びついたそれらの動きはわれわれ民衆が守ってきた自由と平和への願いをま
るで愚か者の思想であるかのように見なすのである。この講座は歴史の真の主体を無名
の民衆の側に取り戻してその視点から歴史上の数々の事跡を見直すことを求める画期的
な作業である。この本によって歴史を見つめる目を開かせられること大である。
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