
蔵書票の魅力 樋田直人 丸 善 1992
蔵書印を捺しておくほどの書物を持たないので、たまに手書きで持ち主が分かるよう
にしておくのがせいぜいである。しかし、著作家であり、編集者であって、ルイ・イカ
ールの絵のコレクターでもある伊藤文學さんが近くの弥彦村に「世界一小さい美術館」
と称して蔵書票専門の「ロマンの泉美術館」を創設されたので鑑賞に行ってみてから蔵
書票の美しさや小さな画面に描かれるファンタジーに惹かれるようになった。実際には
身近かに蔵書票を用いている人には出会っていないのがまことに残念。それではと知人
の画家にお願いして銅版で作ってもらったものを右に紹介する。
|