
女性たちの聖書注解 新教出版社 1998
男性の視点から、また男性優位の観点から書かれ、読まれてきたとしか思えない聖書
を大胆で徹底的な女性の視点から読み、解釈を加えるとどうなるのか。この本で実に多
くのことを教えられる。神の被造物としての人間の存在は男と女(男を先に呼ぶことさ
えまことに妙である)の社会的差別があるわけもないし、強引な理屈で男性優位の固定
的なジェンダー思想の正当性を唱えることはおよそナンセンスである。しかし、聖書は
歴史的にどのように読まれ、利用されてきたのであろうか。もう一度考えたい。
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