
筑摩世界文学大系 71 イェイツ・エリオット・オーデン 筑摩書房 1975
アイルランドの歴史をほとんど学んでいないけれども、それでも独立を求めた多くの
人びとの犠牲の血が流されたことを知るとき、それらの人びととその意志を受け継いだ
人びとにに対する尊敬の念をささげないではいられない。イェイツは日本の同時代にす
ると幕末に生まれ明治20年代から活動を始め、30年代にはアイルランド文芸復興に
大きな働きをしている。それはやがて政治家としてアイルランド独立にも関わってくる。
それが偉大な詩人としての人間的魅力をさらに深めているのである。
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