
現代キリスト教思想叢書 14(オット・パンネンベルク) 白水社 1974
この叢書では少数の人々を除いてあまり馴染みのない思想家、著作家が名を連ねて
いる。深遠な(多分)キリスト教的考察をくり拡げるのだが、この人たちはいったい
人間をどのように定義しようというのだろうか。なかなか論旨がつかめないので途中
で読むのをやめてしまったりする。もちろん、一つの著作の背景には膨大な考察の蓄
積があることだろうから、こうした叢書に編集された中の一冊だけを読んで何が分か
ろうかというものだが。ある一つの考え方についての定義をするにも、こうも難解な
表現を競う必要なないと思うが如何。
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