イエスという男 田川健三 三一書房 1980
イエスの一生の事績を荘重な聖典ふうにおしいただいて読むばかりが福音書、
聖書の読み方ではないことを教えられた本です。人々の口から口へ伝えられた
時は当然のことですが、ふだんの話し言葉で、「あそこの辻でこんなおしゃべり
をしていたよ」くらいのものだったと思います。漁師が固まって網のつくろいを
しているところを通りかかれば漁師の言葉で話しかけるのでなければ耳を貸して
もらえないのです。イエスはそれができる人だったから後ろからくっついて行こ
うという者もあったのです。
私も聖書のテーマで話し合う機会があると、できるだけ地元の**弁に換えて
話すと言うことがよく通じることがあります。お行儀のよい言葉では何も伝える
ことができないのです。
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