
聖書入門 1(マタイ福音書講義) 滝沢克己 三一書房 1986
著者は27巻から成る新約聖書の冒頭の書、マタイ福音書を独特の解釈と語り口で
講義を試みた。どういう雰囲気の中で語られたものであろうか。七五歳の生涯の最後
の2年間、毎月一回行われた3時間の講義のテープを起こしてまとめられた本なので
ある。読みながら、耳からお話しを聞いているような、声がひびいてくるような印象
があって、ああ、これは一種の炉辺談話のようなものなのだなと気付いた次第。福音
書の記述をなぞって行くような個所には少し抵抗を感じないでもない。
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