
二宮尊徳・大原幽学(日本思想大系 52) 岩波書店 1973
二宮尊徳(1787−1856) 大原幽学(1797−1858)
今ではあまり見かけなくなったが古い時代にはどこの小学校の入口にも髷を結った
少年が薪を背負いながら本を開いて読んでいる像が立っていた。二宮尊徳の少年時代
の姿を模しているのである。この本で尊徳翁について解説を書いている奈良本辰哉氏
はその思想について「彼はその鋭い自然観察と実務家が持つ徹底的な合理主義によっ
て新しい道を切り開いてきた。しかし、それが同時に思想家二宮尊徳の誕生であった
ことも忘れてはならない。」と言っている。大原幽学についてはよく知らないのでい
ずれ誰かに教えてもらうつもりである。
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