
説文入門 説文会編 大修館書店 1983
漢字についての解説で古来最も基本とされ信頼をおくべきものとされた「説文解字」
はおおよそ紀元100年ごろに著された。そしてその註釈とも注解ともいう書は時代
時代の優れた学者が書いている。中でもよく知られているのが清時代の段玉裁の「説
文解字注」である。これは18世紀末から19世紀初頭にかけて長い年月をかけて完
成された名著ということになっている。この本は「段注」を読む会があってその記録
を整理して刊行したものらしい。内容が専門的でわれわれ門外漢が読みこなすには誰
かに手ほどきをしてもらわなければならない。わからない所をとばして興味ある部分
を読むだけでも有用な知識をえられることは確かである。本文は問答体である。
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