
日記・書簡(トルストイ全集 18) 中村 融訳 河出書房新社 1973
レフ・ニコラエヴィッチ・トルストイ(1828−1910)
ロシヤ文学の最高峰と讃えられる。ナポレオンのモスクワ遠征を撃退した大祖国戦
争と呼ばれるモスクワ攻防の戦役を描く「戦争と平和」では戦争の現実を描き、人間
の真実の生き方を探る。「アンナ・カレーニナ」「復活」ほか多くの小説、戯曲も人
間の現実と真実を描き出されている。日記にはこの大作家の若い日からの内面の理想
と現実との間の人間的苦闘が赤裸々に記されている。多くを求め多くを与えた偉大な
人であった。
|