
フォークナー全集 11 標識塔(パイロン) 冨山房 1971
標識塔(パイロン)というのはどんな形をしているのだろう?かなり古い時代
の飛行場(この名称もそうとうに古いかも知れない、現在はどんなに小さくても
空港と呼んでいるのだから)にある設備のようだ。調べればすぐに分かる代物な
のだろうが。さて、翻訳でしか読めないので文体のことは感想をのべるのが恥ず
かしいのだが、修飾、形容それに直喩がだらだらと続くのにはついて行くのがや
っとと言うのが本音である。それなのに一旦読みはじめるとやはり本を置くこと
ができない。フォークナーの小説の世界にはまるといつの間にか自分も南部人の
仲間の一人になってしまっている。
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