新約聖書ギリシャ語入門  左近義慈      新教出版社 1973:12版                   神学部の学生のためのテキストだと思う。キリスト教書店の棚にあったので買って  おいた本である。もともと新約聖書はギリシャ語で書かれたものだそうで、対訳本な  どを読む機会に少しでも原語が読めるようになりたいと思ったのだ買い入れた動機で       あってギリシャ語の素養は全くありません。スラブ語系の言語を少し学んだので格変       化などの複雑な文法がそれほど苦にならない。ギリシャ語辞典を引く時に役に立った       のが有難かった。本文を紹介しても面白くも何ともないけれども一応書き写してみた。    
 

 A. 主格単數が-αに終り、その直前にε、ι、或はρのある名詞の単數の語尾の母音は不變である      が(例 σοφια,ωρα,47参照)、ε,ι,或はρの先行しない名詞の単數語尾は、上掲の      δοξαの如くその屬格、與格に於てαはηとなる。                       B. 複數主格の-αιは動詞の語尾に於ける如くに短母音として扱われる。                  第九課 名詞 第一變化−アルファ變化 U より     (旧漢字を用いてあるのは、恐らく初版が戦前の出版であるのかもしれない)