
日本教会史 上(大航海時代叢書 \ ) 岩波書店 1967
ジョアン・ロドリーゲス(1561−1634)いわゆるキリシタンの宣教師(バテレン)
イエズス会の司祭として30年余りも日本に在留して布教に力を注いだ。
この日本教会史はイエズス会の要請によって日本宣教の成果と実態を詳細に書き
記したものであって、上巻では日本の地勢からはじまって、生活文化、儀礼などの
全般にわたって述べている。また、茶の湯についても詳細な報告に多くのページを
割いているところなどは、ロドリーゲス自身が身分のある階級の人たちと交流して
いたことをうかがわせる。上巻だけでも685頁の大冊である。
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