
オースティン・ブロンテ集(筑摩世界文学大系 33) 筑摩書房 1972
ジェィン・オースティン(1775−1817) エミリ・ブロンテ(1818−1848)
エミリ・ブロンテの「嵐が丘」は世代から世代へと読み継がれた名作。たびたび
映画化されたのでストーリーはよく知られた作品である。原作を読めばあのヒース
の茂る野や丘のイメージがいっそう深まり、イギリスの田舎への旅心を誘う。
ジェィン・オースティンのものはこの本に収録されている「自負と偏見」がたい
ていの世界文学全集に名を連ねるようである。ストーリーよりも田舎暮らしの人た
ちの人間模様を描写に面白みを感じるのは私だけであろうか。
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