
荒れ野の旅に先立つ主 村上 伸 説教集 新教出版社 1994
内容は一部と二部にまとめられている。一部の方は教会の暦の節目の主日の礼拝
で語られた説教であり、二部の方はその時期の社会の問題を取り上げてキリストに
従って生きようとする者の在り方について考える説教である。たとえば、一部の方
では受難週の説教、復活日(イースター)、クリスマス・イヴの説教など。二部の
方で力が入っているのは昭和天皇の死に伴って代替わりの儀礼である大嘗祭をテー
マにした説教である。ベルリンの壁崩壊と東ドイツの運命などについて取りあげた
説教もきわめて重要なものである。
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