釜ケ崎愛染詩集(1973) 東淵 修
この詩集が出たとき、その中の詩篇の一つを詩人の肉声の朗読で聞いた。彼は釜
ケ崎から僕らの住む三条に来て僕らの目の前で読んでくれた。詩は耳で聞くものと
かねがね思っていたが、この時ほどそれを実感したことはなかった。僕らは茫然と
して、全身が耳になってしまったのだった。
その詩の題名が「かえってきた兄ちゃん」である。その一部をここに紹介する。
ここに載せる許可を得ていないので詩人がこれを目にしたらもの凄く怒るかも知れな
い。でも、僕はこの今日の読書シリーズの口開けに取り上げたいので後で承諾をもら
うつもりであるし、怒られるのを覚悟でここの読者に読んでもらいたい一心で再録す
る。詩は一部ではなく全部を読まなければ詩人の肉体の奥底に触れることができない
ことは承知だけれども、そうして是非この一篇の詩だけでも全行を読んでもらいたい
と思うけれども、今はその全280行の一部を紹介する。
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