術後29ヶ月

2004年7月

ミノのお友達
 逆流さん この期間になってもなかなか彼も私に似て気分屋さんです。いまだ類は類を呼んでいます。
しかし、先月も
プチプチプチプチ逆流さんです。ほとんど遊びにきませんでしたが一回だけ長く楽のしんで帰りました。

好きな食べ物なチョコ、唐辛子などの辛いものなど
好きな飲み物は牛乳です。
好きな果物はりんごです。

術後24ヶ月から夜食にりんごジュースを飲んでいるのがいいのかもしれない。(果汁100パ−セント)
また「フオイパン錠」を毎食から晩、1回に変更してもらっているが頻繁には遊びに来なくなりました。
 つかえさん 逆流さんに遠慮してか?ほとんど遊びにこなくなりました。でも大切なお友達です。
 ころころさん お調子もんの「ころさん」はやっぱりお調子もんですが、「つかえさん」と同じくほとんど遊びにこなくなりました。
かわいい彼女と仲良くやっているようです。
 ダンさん ダンさんもみんなと同じくあまり遊びに来なくなりました好物は朝食です。必ずといっていいくらいに朝食後に遊びにきます。一緒に遊んでやりたいのですが出勤前の貴重な時間なので相手ができません。

そんな訳で「ダンさん」は何時も機嫌が悪く、私とミノが何もしたくないと思ってしまう全身の倦怠感、発汗、などの悪さをします。そして1時間ほど遊んでから帰ります。


 術後864日 04年7月4日 きょうの爺と姫はロマン漂う蓬峠へ
今日の天気予報も晴れ間マ−ク。梅雨の貴重な晴れ間を逃すものかと勇んででかけた。先週の清水峠に続き今週も峠シリ−ズを企てた。実は先週の清水峠で咲いていた「タテヤマリンドウ」にもう一度逢いたくて山岳雑誌などで調べると蓬峠付近で咲いている写真が載っており蓬峠から七ツ小屋山までの緑の稜線散歩も素晴らしいことが書いてあったのでござる。
改めて思うことは、昔の旅人は高山植物に逢い、雄大な谷川連峰を眺め、素晴らしい草原の中を旅をしていた訳で現代の我々より、はるかに贅沢でリッチな旅をしていのではないか思う峠シリーズでござった。
そして
花に酔って候


 術後865日 04年7月5日  術後2年と5ヶ月ついにお酒解禁だ
暑いなんなんだこの暑さは。最高気温が35度を記録したらしい夜になってもあまり下がらず、飲むことにした。いつかは解禁しなければと思っていたお酒であったがついにやってしまった。夜入浴後術前のように小さな細長い専用グラスにビールをゆっくり、ゆっくりゆっくりと満たしていく。この時間がたまらなくうれしくてしょうがない。飲んだビールは麒麟一番絞りである。

「コクと味わいのあるしっかりとした飲みごたえのあるビールに仕上げるため、従来よりも多くの麦芽を使って仕込みました。」
とあるそして肴はもちろん自家製の新鮮枝豆である。

ビールからかすかに麦芽の香りがする。ミノはどんな反応をするのであろうか。2年半もアルコールを経験していなかったので少し心配ではあるがまずは一口飲んでみた。「う〜〜〜んんんん不味い」二口飲んでみた「んんんんんんんんこんな味だったかな旨くない」3口飲んでみた「やっぱり旨くない。

飲みながらふと30年前のタバコを始めて吸った時のことが思い出した。あの時も不味かった。なんでこんな不味い物を大人は吸うのかと思った。吸ってしばらくしてから頭がくらくらして目が回った記憶がある。しかしそれもほんの一本目だけだったような気がする。

そんなことを思い出しながら少しづつ飲んでいくがどうも旨く感じられないビールの味である。術後味覚が変わって辛味や苦味に対して敏感になったせいなのか。500m缶一本を飲みきらずかあちゃんに残りを飲んでもらう。
胃の手術後はすぐに酔ってしまうが醒めるのも早くなるらしいがほんとだろうかと思ってみたが酔わない。食事を食べているとようやくすこし酔いが回ってきた感覚がしてきた。そして食後頭がすっきりしない状態が2時間ほども続いたが酔いだったのか。
こんなはずではと思ってしまったお酒解禁初日であった。


 術後868日 04年7月8日   お酒解禁4日目
今日も暑い。4日まえにお酒を解禁したがどうも自分の思っていた味覚や酔いが違っており食後の頭のもやもや感もあり少し心配しながら飲んできた。しかし今夜はようやく本来の感覚がよみがえって来た。
今日のビールは旨い。これこれこの喉越しこの味覚。よかったよかったと喜びながら飲んでいるとすぐに酔いが回って来た。いい感じである。

そして、飲んだ後のご飯が旨い事。術後ご飯がこれほどおいしくは感じなかったがこれもお酒の効用であろうか、それとも単なるお酒に体が順応してきて体が鈍感になったのかもしれないが。術後から血液検査でかならずひっかかった「低コレステロ−ル血症」が改善されるかもなどと思いながら気持ちよく酔っている。でも、飲みすぎには
ちゅういしょうとおもったりのほろよいのよるでした


 術後875日 04年7月15日   人間ドックなんなんだこの影は
お酒を飲み始めてからはや10日今日は術後三回目の人間ドックである。人間ドックは10回ほど受診して来たが昨年初めて立川総合病院の健診センタ-で受診した。この健診センタ-はとてもみなさんの対応がよく、いままでの受診した所では考えれない対応であった。今年も受付で胃カメラの画像とエコーの画像のコピ-をお願いする。健診の前に検査の説明がありその後いま話題の前立腺がんの血液検査も2000円でオプションでできるらしい。

検査が進みお待ちかねのエコ-の検査である。検査前の技師(女性)の方に胆石の件と画像のコピ-の件をお願いし検査が始まった。胆石の検査では大きさは昨年と変わらずとのことで一安心である。ところが、どうも肝臓部分を丹念に調べているではないか。あまりにも時間がかかりすぎるようである。なにかあるのだろうかそういえば、一月ほど前右の肝臓部分に痛みではないがなにか違和感があった事を思い出した。まさか、転移したのかそんな馬鹿なそれにしても時間をかけすぎる。検査が終わってから技師の方に「なにかあるんでしょうか」と尋ねると「午後の検査結果説明のときにお話します」との事
もう、他の検査どころではありません。なにかあるのだろうもしやがんが転移、もしやお酒を飲み始めた事で肝臓がびっくりしたのかななどと考えてしまう。

そんな、心配を胸に他の検査を終え最後の胃カメラ検査に向った。検査は健診センタ-ではなく別棟の病院の内視鏡検査室である。待っている間に昨年は気がつかなかったが隣に耳鼻科の診察室があり待っている患者さんの名前を呼ばずに予約番号で患者さんを呼んでいるではないか。たしか、以前にこのように番号制度を取り入れている病院が増えている事を聞いたことがあるが納得である。以前からがんセンタ-や他の病院もすべて番号制にしてもらいたいと個人的には思っている。

名前を呼ばれ診察台に向うとなんと女性の先生であった。いままで何度か胃カメラ検査を受けたが女医は始めてである内心大丈夫なのか不安になった。しかし、これも体験と思いながら女医先生に逆流性食道炎の件と自分の受けた胃がんの手術はあまり術例がない噴門側胃切除術であることを説明する。そしていよいよ検査が始まると女医と看護婦さんの楽しい会話が始まった。

女医「これが食道でしょうそしてあれこれはなあに小腸の粘膜よね」
助手「そうですよね」
女医「あれ、あれ、なあにこれはこんな手術初めて見たわ。


などと話しているふたりの会話を楽しみながら無事検査が終わり検査のコピ-を戴き食道炎を確認すると綺麗であり、胃の内部も問題がないと言われてとりあえずこちらは一安心である。心配した検査も苦痛などなくとても腕のいい女医さんであり考えてみれば男性にはない女性のきめ細かさや優しさなど女性ならではの特性をいかせるのでもっと女医さんがふえてもいいのではないかと思った胃カメラ検査であった。問題は気がかりなエコ-の検査である。

胃カメラ後は1時間ほどなにも食べられないの為すこし病院内を散策すると
やはり、外科や他の科でも番号制で患者さんが呼ばれていた。そんな病院内を少し散策などして時間を調整しているうちにようやく食べられる時間になった。
ここの人間ドックは昼食もセットになっており弁当と病院内の食堂のどちらかを選択できるようになっている。考えてみれば昨日の昼以降はなにも食べておらずおなかがすいている訳でメニュウを見ながら早く時間がこないかとなんども時計をみながら待つ事1時間ようやくの食事である。

食堂に入り本当は焼肉などを食べたいのだが急に胃や腸に刺激を与えて驚かせても悪いと思い玉子丼にした。待ちに待った24時間ぶりの食事である。
あせる気持ちを抑えまずは一口。ゆっくり良く噛みながらミノに流してあげた。美味しくて全部食べたかったが腹8
分目にして少しご飯のみ残す。また、食後の飲み物もセットされているのでアイスコ−ヒ−を戴き楽しかった昼食を終える。

そして、午後からの検査の結果説明がやってきた。
やはり、肝臓に問題があった。病名は
「肝腫瘤」つまりがんの疑いありである。転移なのか、再発なのかどちらにしても早急に精密検査をしてして下さいとの事。先生に29日にがんセンタ-の外来予約の件を話すとナ-スさんがその時に間に合うようになんとか他の検査結果を急いでみますとのことである。

また先生は画像を見ながらがんではなく
「肝血管腫」だと思いますが,念のため消化器内科で精密検査をしてくださいと話され少しは安堵したがやはりショックである。以前、父親から祖夫は肝臓がんで亡くなったようなことを聞いたことを思い出してしまった。まさかである。またしてもドックで異常ありである。実は今回の検査ではもしかすると肺のレントゲン検査で影がでるかもしれないと内心思っていたがまさか肝臓とはそれも2年間アルコールを控えていたのはなんだったのか先日からアルコ−ルを再開したのが悪かったのかなど考えてしまう。

他の結果の説明も聞き先生に問題の画像のコピ−を戴きたいとお願いしたところ、画像はこれしかないのでもう一度エコ−の検査をすることになった。たった一人のわがままなお願いにもう一度検査をしていただけるとは嬉しくもあり恥ずかしいやらである。改めて検査をしてもらい検査結果の画像も戴き皆さんにお礼を述べ健診センタ−を後にした。
今回俺の説明不足で他にも無理なお願いをしてしまったがそれらも快くこちらのわがままを聞いていただき本当に感謝しなければ。これが公立の病院や他の機関だったらなら無理だったかも。改めて感謝感謝である。

それはそれとして、もういてもたってもいられず、近くの書店に飛び込み健康コ−ナ-へまっしぐら。肝臓肝臓などと独り言を言いながら目と指で本をさがし検索で「肝腫瘤」「肝血管腫」を探すが出てこない。どうなっているのか。こうなれば自宅に帰りパソコンで検索するしかなく、急いで車を飛ばして戻る。

家に戻りいろいろ検索すると、どうもがんではないような感じである。肝血管腫のような感じではあるがすっきりしない。明日退社後に我が家の主治医であるGクリニックに画像を見てもらうことにする。

逆流性食道炎 胆石症 肝血管腫?
勇気のある方は画像をクリックしてください。
おまけ
立川総合病院の道路を隔てたところに3件の院外薬局が並んでおり先程まで手前の薬局の前にも白衣を着た女性が案内??をしていたが薬局の皆さんもいろいろたいへんなようである。


 術後876日 04年7月16日   MRIで検査
退社後、Gクリニックで先生に画像を見てもらう
「先生、これなんですが」
「ぜ〜〜〜〜んぜん問題なし肝血管腫で間違いないと思うよ」
「がんはこんなにはっきりした形の影に映らない」
「大丈夫でしょうか」
「あんたの場合一番最初に転移するのはリンパ節からでありそんなに心配しなくてもいい。」
「できる原因はなんなんでしょうか」
「原因は解らないがそんなに急ぐ事もないが検査はCTではなくMRIでやってもらいなさい」
「ありがとうございました」
その後、春先からの経過などを先生に話し診察を終えた。
よかった。これで美味しいお酒がまた、飲める。


 術後878日 04年7月18日   きょうは友に酔う
オリンピックの開催年に同窓会を開く話を多く聞くが俺の卒業した小学校、高校も4年にオリンピックに合わせて行っている。今回はまた50歳という区切りでもありぜひ出席したかったが人間ドックの結果いかんではどうなるか心配していたが肝臓の影も心配ないらしいので楽しい小学校
の同窓会参加となった。同窓会になるとみんないい大人がぴかぴかの小学生にもどってしまう。

気持ちだけはあの頃に戻り楽しい一時を過ごすがやはり、この年になると健康、老後、お墓、などどうしても暗い話題になってしまいがちだが今日ばかりは楽しくみんなとあの頃の思い出など語り合った。
そして、思う事は年々女性が強く元気になってきている。それに引き換え男性は年々元気がなくなってきている感じである。そんなきょうは
友に酔う
すてきな一日であった。


 術後884日 04年7月25日   きょうもまた友に酔う
今日も暑い。午前中恒例のカーブドッチワイナリ−に葡萄の様子を見にでかけた。10時の開園時間だが少し早く到着すると園内はスプリングシャワ−がいたるどころで散水しておりに木々達は気持ちよさそうである。さっそく葡萄畑に行ってみるとたくさんの葡萄がたわわに実っていた。この暑さは葡萄たちには歓迎されているけれど写真を撮っているだけでも汗が出てしまう。

葡萄畑から園内に入ると、先月訪れた時あれほど美しく咲き誇っていた薔薇の面影はなくなり薔薇に変わって花たちと果実たちの競演である。
しかし暑いもっと園内の様子など撮影したかったが暑さに我慢できず小一時間ほどで葡萄園を後にする時、また結婚式があるらしくマイクロバスが到着した。
葡萄たちへ 花たちへ

夜は先週に続いて今度は高校の同窓会が県北の胎内パ−クホテルであり参加する。何年振りであろうか今週も泊りである。どうして7月に二つも同窓会が重なるのと、かあちゃんは余計な出費で頭が痛いとぼやくがまあ4年に一回だから大目に見てもらい出かけた。久しぶりの参加だったので多いに語りそして歌いそして飲みまたまた友に酔ってしまった楽しい同窓会の夜は更けていくのであった。


 術後885日 04年7月25日   兎さんに嫌われ蝶に好かれる
昨晩の楽しい同窓会の余韻が冷め切らない早朝、皆さんと別れ県北にある光兎山に登山に出かける。せっかく県北まで来たからにはまっすぐ帰るのも勿体無いし、今月は同窓会などあり山歩きは7月4日の蓬峠からご無沙汰しており少々血が騒いでいた。この山は標高は1000mに満たない山だが
独立峰の為展望が良く、その昔日本海往来の北前船の船頭が位置確認の目標にした山でもある。また、近代日本地図作成の祖「伊能忠敬」の測量、測点座標の山でもある。そして、山頂が遠〜〜〜〜〜い山でもあった。



 術後889日 04年7月29日   がんセンタ−外来とおじんの日
二日前に人間ドックの検査結果が届き思っていた通り要精検の用紙が同封されていた。検査結果と戴いた画像を持ってがんセンタ−にでかける。
いつものようにまずは川柳コ−ナ−へ行き作品拝見である。これで何回目かであるがやはり婦人科のフロア−は恥ずかしい。さて今回のお気に入りはと。

外科外来で先生に検査結果のコピ−と画像を見てもらうとやはりそう心配しなくても大丈夫らしい。できる原因は不明とのこで消える事もあるらしい。しかし念のためMRIの検査をお願いする。これで二安心である。その後計算も早く終わり院外薬局に行く。それにしても外は
今日も暑い

この薬局には
「楽食同源」のコ−ナ−が設けてあり時々待ち時間に読ませてもらっている。今回は今が旬の枝豆の効用が書かれており枝豆に含まれているアミノ酸がアルコ−ルの分解で消耗した肝機能を回復させる働きがあると記されていた。やはり枝豆とビ−ルは相性がいい。納得である。

薬をもらい薬局をでる。こんな暑い平日は日帰り温泉に入って冷たいビ−ルなど飲み昼寝などして過ごすことが一番とのおじん的発想で温泉地に車を走らせた。
(おじんそのものである(^・^))

家に帰るとうれしいメールが届いていた(^・^)