木造2階建て味噌製造作業場の1階倉庫部分を、休日のんびり過し
たり家族や友人を招いてホームパーティーを楽しむためのセカンドハ
ウスに改修.建物周囲は植栽されており、北側には施主自らが長年に
渡り丹精こめて造り上げた日本庭園が広がっている.これらの周囲の
緑と北庭の景観を取り込む心地よい空間をつくりだすことがテーマ.
植栽された車寄せアプローチを通り、ポーチに立って玄関のドアを
開けると、正面のスリット窓から北庭の藤棚が見える.玄関土間に進
むと地窓から車寄せアプローチの植栽が見える.さらに視線をサロン
側に移すと二間分の大開口で切り取られた日本庭園の景観が広がる.
訪れる人を様々な緑の景観が迎える.
巨大な味噌樽を設置していたための、約4mの天井高さを生かした
おおらかなサロンにはロフトを設け、上部を本棚に下部を収納とした.
日本建築の伝統的な素材を多用しながら、全体の雰囲気が単なる民
家風にならないようこころがけた.