件名 : RE: 17Th Home 7月のご挨拶

2004年7月11日 14期生 下條先輩より

季節のご挨拶有難うございました。   新潟地方は記録的な猛暑とNewsを賑わせておりますが、関東地方も連日の真夏日が続いております。  ちょうど新しいProjectが3件、同時に、立ち上がり、打ち合わせ、調整と暑い最中、連日忙しく過ごしております。   17期 徒然草に江田島青年が49年度 部隊実習で 第一護衛隊群 DDH はるな 乗り組みと記されておりましたが、私も 48年7月7日から49年8月12日まで はるなに 乗艦しておりました。  17期実習生の記憶はなく入れ違いになったのかもしれませんが、当時、通信の3期生 大川さん、航空士 6期生山田さん、同じく9期生 富田さんが勤務されていらっしゃいました。   乗艦といっても121飛行隊としての乗り組みで5分隊所属、横須賀出入港の際は、大島沖で飛行乗り組みというお客様扱いでしたが、はじめての乗艦勤務、海に憧れて海上自衛隊に入ったのに航空士へと進んでしまった私にとって、心躍るものがありました。海上自衛隊初のヘリコプター搭載護衛艦、当時 対潜ヘリコプター 1機が駆逐艦3艦に匹敵するといわれ、皆の期待と反感のなか実験艦として運用Data収集のため様々な訓練に参加しました。   48海演、米軍との共同訓練、山中防衛庁長官はじめ政府要人視察のため六本木の防衛庁の用務飛行、土佐沖の米海軍哨戒機墜落の救助及び米海軍太平洋艦隊司令長官からの感謝状、等 対潜ヘリ HSS-! 2 航空士として貴重な経験をさせていただきました。   広い海原を飛行し遥か水平線上にはるなの艦影を発見した時の安堵感、着艦許可を得て、Bear Trapと呼ばれる強制着艦装置の補助を得て行う着艦時の緊張感、そして無事、着艦後 Cargo Doorを開けた時、目の前に拡がる太平洋の午後のきらめき、まさに至福の瞬間でした。  男にとって海と空という永遠の憧れ、その全てを満足させてくれる素晴らしい時間でした。   退隊後、様々な職業を経験しそのどれもに貴重な体験をさせてもらいましたが、もし一つだけ選べと言われましたら躊躇なく はるな 乗り組みの1年を選びます。   DDH はるな という響きは初恋の女性の名前を口にする時のような胸の昂揚と、そして一陣の涼風を私の心のなかに吹き込んでくれます。   暑いさなか お元気でお過ごしください。
追伸 本日 14期卒業記念のCDが届きました。   これで好きなときPC上で閲覧できますし、焼き増しして途中で退校 した同期にもわけてあげられます。 本当にありがとうございました。  14期 下條



護衛艦「はるな」型  ひえい